日本初?! BBS LM-R 21インチホイールのリム交換(リバレル加工)
リム交換リバレル加工で、現状より太くと言うご希望で北海道よりご依頼いただきました。
20インチ以下のリバレルは普通に良くありますが、21インチのリバレルはおそらく国内では初?!ではないでしょうか。
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一般ユーザー様の場合は、ユーザー様のご希望サイズ感を聞きながら当社でリムサイズの組み合わせを選定していきますが、今回は間にカスタム業者さんが入っているので、実際に車両とのマッチングを計りながら、変更後のサイズを算出していただきました。
現車合わせしながら実際にサイズ感を計れる業者さんが入ると、サイズ選定は間違いですし、当社でも楽ですね。
サイズ感が決まったところで先にリムを発注しておきます。
元々のサイズはフロント用9.0j+32、リア用10.0j+35、これをフロント用11.0j-2、リア用11.5j-11にします。
リバレルリムは発注から入荷までに最短早い時で1ヵ月程、遅い時だと2ヵ月、それ以上かかる時も多々ありますが、今回は1ヵ月程で入荷しました。
アウターリムフロント用4.0jとリア用5.0j
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インナーリムフロント用7.0jとリア用6.5j
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アウターリムはハブ磨きの状態で入荷しますが、バフ目や擦れ跡等は多少あるので、自社にてバレル仕上げ研磨をかけて綺麗な鏡面ポリッシュにします。
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ポリッシュ後のクリアー有無はご希望により選択出来ます。
《クリアー有り》
クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしませんが、クリアー塗膜分僅かな濁りは出ます。
また、飛び石等の跡から水分が混入し、いずれ白錆びは出ます。
酸化白ボケはDIY手磨きで解消出来ますが、白錆びはクリアーを剥離して素地を磨かなければならないのでDIYではどうしようも出来ません。
《クリアー無し》
塗膜分の濁りは無いので、鏡面ポリッシュの輝きはクリアー無しの方が綺麗ですが、保護膜が無いので、徐々に酸化により白ボケはします。
酸化白ボケは市販の研磨剤を使い、DIY手磨きで解消はするので、定期的に手磨きしながら維持してく事になります。
どちらが良い悪いではなく、どちらも一長一短あります。
今回はクリアー有りご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
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インナーリムはグロスブラックご希望なので、脱脂洗浄後にグロスブラックをパウダーコートです。
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ディスクも色を変えますので、元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
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御希望のカラーは、BBSで言うDB(ハイパーブラック)とDS(ハイパーシルバー)の中間位の濃さとの事で、まずは1コート目にメッキ調シルバーをパウダーコートします。
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焼付けて一旦硬化させます。
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ここへ2コート目に薄めスモーククリアーをパウダーコートします。
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焼付けてスモーククリアーを硬化させ、3コート目にクリアーをオーバーコートします。
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これでリムもディスクも完了し、最後に組付けをして完成となります。
元々は2Pが3Pになるので、元々のピアスボルトは長さが足りなくなるため、3P用のロングピアスに交換をする必要があります。
折角なので、BBSの刻印がある3PのRS純正ピアスボルトを使う予定でしたが、LM-RのピアスボルトはチタンボルトでRSのピアスボルトとは頭の形状が違い、ディスクのピアスボルトの頭が収まるザグリにRS純正ピアスボルトの頭が収まりませんでしたので、RS純正ピアスボルトの頭の傘の大きさよりやや小さい社外汎用ピアスボルトを使う事にしました。
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リムは普通にポリッシュ仕上げ、ディスクのカラーもカスタム感のあるカラーではないので、一見はやった感ありませんが、分かる人が見ると圧巻の感じが分かると思います。
今回に限らず21インチのリバレルはおそらく国内では例が無いのではないかな、と思います。
とても貴重、希少なホイールになったと思います。