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日本初?! R35GT-R装着ブラバスモノブロック6 G-Forged 21インチをリム交換

2020年9月1日
先日も日本初?!として、BBS LM-R 21インチホイールのリム交換(リバレル加工)作業をご紹介させていただきましたが、前回に続いて今回もおそらく日本初?!になるかと思います。

ブラバスモノブロック6のG-Forgedの21インチホイールをリム交換(リバレル加工)ご希望で、北海道よりご依頼いただきました。



モノブロック6のG-Forgedと言うだけでも結構珍しいですが、ブラバスで、しかも21インチをリム交換と言うのもおそらく過去に例は無いはずです。

さらに、なんと装着車両がR35GT-Rとの事で、装着車両との組み合わせで見ると、間違いなく日本では例は無いのではないでしょうか。

ディスクはオリジナルはウインドウはシルバー塗装で、天面はダイヤモンドカット切削ですが、全面シルバーに簡易的に塗装されており、今回はディスクのリフレッシュも、つまり、リム交換含むフルオーバーホールでの作業になりました。



ユーザー様のご希望の太さ、オフセットから、アウターリムとインナーリムのサイズを割り出し、先にリムを発注します。

リバレルリムの納期は、最短時で1ヵ月程、遅い時は2ヵ月、3ヵ月かかる事もありますが、今回は1ヵ月程で入荷しました。


アウターリムフロント用3.0インチ、リア用5.0インチです。



インナーリムフロント用7.5インチです。リア用は純正再使用です。



ディスクの作業に入ります。

ちなみに、ブラバスはPCD112、R35GT-RはPCD114.3で、ユーザー様でPCD加工を済ませた状態でお預かりでした。

もう1点、リバースのリバレルリムにディスク外周がやや干渉し、最後まで入り切らないので、ディスク外周を1㎜程旋盤切削を行いました。

元の塗装を剥離し、ブラスト研磨後に、まずはシルバーをパウダーコートし、焼付けてシルバーで一旦完成させます。





スポーク天面のシルバーを剥ぎ落しながらブラッシュド目を入れます。

今回はブラッシュドが目的ではなく、オリジナルのダイヤモンドカット仕上げにも出来るのですが、費用が高いのと、ダイヤモンドカット後のクリアー塗装はパウダーコート不可でウレタン塗装のクリアーになるため、以降の耐久性は弱いです。

一方ブラッシュドの場合は、丈夫なパウダーコートクリアーが使えますので、耐久性重視でブラッシュドにしました。

ブラッシュドと言っても、本来のブラッシュドよりも細目になっています。




クリアーはパウダーコートクリアーです。



次にリムの塗装を行います。

インナーリムはオリジナル同様にグレーにしますので、脱脂洗浄後にグレーでパウダーコートです。




アウターリムはポリッシュの状態で入荷しますが、多少の擦れ跡やバフ目はありますので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。



ポリッシュ後のクリアー塗装有無は選択ご自由です。

《クリアー有り》

クリアーが保護膜になり、酸化白ボケはしませんが、クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。

また、飛び石等の跡から水分が混入し、いずれ白錆びは出ます。

酸化白ボケは、市販の研磨剤を使い、DIY手磨きで復活しますが、白錆びはクリアーを剥離して素地を磨かなければならないのでDIYではどうしようも出来ません。


《クリアー無し》

塗膜分の濁りは無いので、鏡面ポリッシュの輝きはクリアー無が綺麗です。

一方保護膜が無いので、徐々に酸化により白ボケはします。

酸化白ボケは市販の研磨剤を使い、手磨きで解消するので、定期的にDIYメンテナンスをしながら維持してく事になります。


どちらが良い悪いではなく、どちらも一長一短あります。

今回はクリアー有りご希望なので、クリアーをパウダーコートします。



最後に組付けをして完成となります。









完成画像はリア用で、アウターリムは5.0インチ、約135㎜程なのでかなり深い部類ですが、ブラバスはオーバーディスクで、ディスクの厚みが35㎜程あり、単純にこの分浅く見えてしまうので、ちょっと勿体ないですね。

サイズ感ですが、元々のサイズが、フロント用9.0j+57(アウターリム2.5+インナーリム6.5)、これが10.5j+63位(アウターリム3.0+インナーリム7.5)に、リア用は10.5j+59(アウターリム3.5+インナーリム7.0)で、これが12.0j+40位(アウターリム5.0+インナーリム7.0)になりました。

これではオフセットがかなり浅いはずなので、スペーサーで調節する物と思います。

ベースもホイールも装着車両もトータルでかなり希少な組み合わせになりますね。