ワークブロンバッハ18インチメッシュホイールを色変えオーバーホール
フルオーバーホールを兼ねて、ディスクカラーをゴールドからブラックへ色変え塗装ご希望で、長崎県よりご依頼いただきました。
完全3Pなので、分解し、それぞれ個別に作業を進めていきます。
インナーリムをブラックへ塗装します。
インナーリムは、艶有りの黒にしますので、回転研磨で下地を整え、グロスブラックをパウダーコートです。
続いてアウターリムのポリッシュ加工です。
アウターリムは元々と同じくポリッシュにしますので、回転研磨後にバフ磨きを行いポリッシュにします。
さらにバレル仕上げ研磨にかけ、研磨目やバフ目のない鏡面に仕上げます。
ポリッシュのクリアー有無はご希望に応じて選択出来ます。
◎クリアー有りのメリット
クリアーが保護膜になるので、酸化による白ボケは起こりません。
◎クリアー有りのデメリット
クリアーと言えども塗膜分の僅かな濁りは出ます。
飛び石等の跡から水分が混入し、いずれ白錆びが出ます。
白錆びはクリアーの下なので、クリアーを剥離して素地を磨き直す必要があるので、DIYではどうにも出来ません。
◎クリアー無しのメリット
塗膜分の濁りが無く、無垢の鏡面なので、鏡面感はクリアー有りより良いです。
◎クリアー無しのデメリット
保護膜(クリアー)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りは、市販の艶出し剤でのDIY手磨きで復活はするので、定期的にメンテナンスしながら維持していく事になります。
このようにポリッシュのクリアー有無はどちらも一長一短で、どちらが良い悪いと言う事はありません。
何を重要視するかでどちらにするかが決まります。
今回は鏡面感重視でクリアー無しになりました。
次にディスクのブラック塗装です。
元の塗装を剥離し、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装前の下地を作ります。
1コート目にグロスブラックをパウダーコートです。
焼付けてグロスブラックを硬化させます。
ソリッドカラーは1コートフィニッシュでもOKですが、黒は洗車しただけで洗車傷等が目立ち易いので、クリアーをオーバーコートします。
クリアーをオーバーコートする事により、耐擦性アップと併せてさらなる深みのある黒になります。
2コート目にクリアーをオーバーコートです。
ピアスボルトをゴールドにします。
ピアスボルトをゴールドメッキ調にしますが、元々のクロームメッキを透かせてキャンディーゴールド塗装をする事でゴールドメッキ調になります。
元々のクロームメッキが洗浄で綺麗になれば再メッキは必要ありませんが、綺麗にならなければ再メッキが必要になります。
今回は再メッキが必要な程ではありませんでしたので、洗浄で綺麗にしてからキャンディーゴールドをパウダーコートです。
後は組付けをして完成となります。