ランボルギーニディアブロSV純正のOZペガソをフルオーバーホール
OZペガソを純正に採用するあたりがお洒落ですね。
リアは極太で、13.0j位ありますね。
かれこれ20年以上昔の物なので、経年での傷みはあって当然で、今回は綺麗にフルオーバーホールご希望で、神奈川県よりご依頼いただきました。
完全3Pなので分解し、各部位ごとに作業を進めます。
インナーリムのマットブラック塗装から行います。
元々のインナーはグレー塗装ですが、今回オーバーホールを機にマットブラックにします。
回転研磨で下地を整えてから、マットブラックをパウダコートです。
次にアウターリムのポリッシュ加工を行います。
元のクリアー塗装を剥離、回転研磨後にバフ磨きでポリッシュします。
普通はこれでポリッシュとして完成ですが、当社の場合はここからさらにバレル仕上げ研磨にかけ、ハブ目や磨き目の無い綺麗な鏡面にもっていきます。
ポリッシュに対するクリアー塗装はご希望に応じて選択可能です。
鏡面の輝き重視はクリアー無し、メンテナンス性重視はクリアー有りです。
ただし、クリアー無しは鏡面感は高いですが、保護膜のない無垢のため、酸化により徐々に白ボケしてきます。
酸化白ボケはDIY手磨きで復活はしますが、手磨きしながら維持する事になります。
クリアー有は、クリアーが保護膜になるので、酸化白ボケはしませんが、いずれはクリアー膜の下に水分が混入し、白錆びが出てきます。
特に今回のホイールのように、リムを直にピアスで締め付けるタイプは、ピアスがクリアー塗膜に食い込むため、ピアスボルト周辺から白錆びが出て来やすいです。
以上のように、ポリッシュのクリアー有り無しはどちらが良い悪いではなく、どちらも一長一短あります。
今回は元々がクリアー有りなので、同じくクリアー塗装仕上げにしますので、パウダーコートクリアー塗装を行います。
続いてディスクのブラック塗装を行います。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後に、まずはグロスブラックをパウダーコートです。
スポークのSVロゴは塗装で入れますので、塗装文字入れように文字抜きシートを作ります。
グロスブラックを焼き付けて硬化後に、スポークにシートを貼り、以外の部分を隠します。
塗装と言っても、最後はパウダーコートクリアーで閉じますので、普通の塗装で行うと、パウダーコートの焼き温度200℃には耐えられませんので、耐熱性の高いガンコートと言う塗装で入れます。
黒に対していきなり赤を入れても赤の発色が良くならないので、下地に白を入れてから赤を入れます。
最後にパウダーコートクリアー塗装ですが、ディスクは半艶仕上げご希望なので、半艶クリアーをオーバーコートします。
後は組付けて完成となります。