アルファロメオ155の純正スピードライン製ホイールをフルオーバーホール
スピードライン製で3Pに見えますが、ピアスボルトはダミーの1Pです。
これを綺麗にフルオーバーホールご希望で群馬県よりご依頼いただきました。
ダミーピアスボルトは、穴が貫通になっていれば裏から叩くと抜けますが、今回は貫通穴になっていないのでこの方式はとれません。
材質が金属でネジ式であれば普通に緩めて外せるのですが、今回は材質は樹脂で、ネジ式でもないので、壊して外すしかありません。
今回のダミーピアスは頭にSPEEDLINEの文字が入っているので出来れば再使用したいですが、やむなく代替えと交換になりました。
まずは塗装剥離から入ります。
元の塗装を剥離し、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
部分的に腐食侵食が酷い個所があります。
次にシルバーをパウダーコートします。
まずはシルバーで丸塗りするので、シルバーをパウダーコートし、焼付けてシルバーを硬化させます。
続いてポリッシュ部分の再生を行います。
リムの溝はシルバー塗装で、リム外周とダミーピアスの付いている面がポリッシュなので、シルバー塗装を剥ぎ落しながらポリッシュにします。
リム外周には、一段低く枠がありSPEEDLINEの文字があります。
深さが浅いので、この部分を残してポリッシュにするのは簡単ではありません。
最後にクリアー塗装を行います。
最後にパウダーコートクリアーを丸塗りし、もう一度焼き付けて塗装完了です。
ダミーピアスを打ち込みます。
塗装完了後に代替えのダミーピアスを打ち込みます。
ステンレス製のフランジ付きキャップボルトにしました。
完成です。
腐食侵食が酷かった部分は僅かに跡が残りましたが、ほぼ目立たないと思います。