OZ Superturismo WRCをシトロエンロゴ文字塗装入れカスタムオーバーホール
OZラリー、このSuperturismo系は昔から入庫が多いホイールの一つです。
OZのこの手のモデルは、ロゴ文字が薄く消えかけている物がほとんどで、白も大概が艶消し白のように艶引けしています。
今回も同症状で、オーバーホール再塗装と同時に、ロゴ文字をシトロエンに変更およびカスタムご希望で、群馬県よりご依頼いただきました。
入庫時画像撮っていなかったので、お問合せ時の画像です。
まずは塗装の剥離作業から入ります。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
次にホワイト塗装を行います。
まずは1コートにベースのホワイトをパウダーコート、焼付けてホワイトで一旦完成させます。
続いてロゴ文字を入れます。
このホイールの1番のポイントであるロゴ文字を入れます。
ロゴ文字は、①全ての塗装完成後にステッカーを貼り付けにする、②ステッカーを貼りつけて溶剤ウレタンクリアーで閉じる、③ロゴも塗装で入れる、の主に3種類方法があります。
①は使用していくうちに剥がれる可能性がありますが、ステッカー貼り付けだけなので、剥がれればまた貼れば良いだけです。
②はステッカーを溶剤ウレタンクリアーで抑えるので、理論的には良いと思いがちですが、溶剤ウレタンクリアーが剥がれ易いので、クリアーが剥がれると逆にたちが悪いです。
③はロゴ文字も塗装で入れ、抑えるクリアーも丈夫なパウダーコートクリアーを使うので、一番剥がれのリスクは少ないですが、手間も多いので費用も一番かかります。
今回は③の方法を選択されました。
オリジナルはOZロゴが対面に2つですが、今回はOZロゴとシトロエンロゴに変更します。
お客様からご提示いただいた画像を元にトレースして文字抜きのシートを製作します。
位置決めをしてシートを貼り付け、余計な部分は隠します。
塗装は溶剤ウレタン塗装だと、最後に上塗りするパウダーコートクリアーの焼き温度200度には耐えられませんので、耐熱性の高いガンコートという塗装で入れます。
ロゴ文字部分は赤で、シトロエンのマークだけガンメタにします。
最後にクリアー丸塗りします。
最後にパウダーコートクリアーを丸塗りし、もう一度焼き付けて完成となります。
白に対してクリアー上塗りは、通常の焼き温度×通常の焼き時間で焼付けを行うと、黄ばみがでるので、白+クリアーの時の専用の焼き温度×焼き時間で焼付けを行います。
完成です!
ロゴも塗装で入れ、パウダーコートクリアーで閉じていますので、段差がなくプリント文字のようになります。