BMW純正のスタースポーク・スタイリング230をフルポリッシュカスタム
現状の純正シルバー塗装から、バレル研磨でのフルポリッシュカスタムご希望で、東京都よりご依頼いただきました。
アルミを極限まで磨いたままのオーソドックスな仕上がりですが、作業的には最も手間のかかる加工の一つです。
まずは、元のシルバー塗装を剥離しますが、欧州車純正ホイールは、プライマーをぶ厚く何層にも塗装されているので、剥離するだけもかなり大変です。
この後の工程画像がありませんが、バレル研磨だからと言って、塗装を剥離しただけで、そのままバレル研磨機にかけたからと言って綺麗に光る訳ではありません。
ブラスト研磨後に、インナー/側面は回転研磨、表面はエアーツールを使いながらほぼ手作業で、下地研磨を施していきます。
この段階の作業が最も重要で、この段階の作業で手落ちがあれば、仕上がりにそのまま反映されますし、逆にこの段階の作業が完璧に施されていれば、各工程もスムーズに進み、仕上がりも完璧になります。
素地の下研磨後に、まずはバレル粗研磨に投入します。
バレル粗研磨後に、バレル仕上げ研磨に投入します。
下地研磨や各工程が、ポイントを押さえてしっかり施されてさえいれば、一発でここまで光ります。
ポリッシュに対してのクリアー有無はご希望により選択出来ます。
◎クリアー有り
クリアーが保護膜となるので、酸化白ボケはしませんが、いずれはクリアーの下に水分が入り込む事で白錆びが出てきます。
白錆びは、クリアーの下なので、表面を磨いても消える物ではありませんので、クリアーを剥離し、ほぼ今回と同じ作業が必要になります。
◎クリアー無し
素地無垢のため、屈託のない鏡面ポリッシュになりますが、保護膜が無いので、徐々に酸化により白ボケしてきます。
酸化白ボケは表面が曇っているだけなので、市販の艶出し剤で手磨きする事で解消出来ますので、定期的にDIYメンテナンスしながら良い状態を維持していく事になります。
以上のようにポリッシュのクリアー有無はどちらも一長一短あり、どちらが良い悪いと言う事ではありません。
今回はクリアー塗装ご希望でしたので、パウダーコートクリアー塗装をしております。