ベンツ用AMG3Pホイールをボディーカラー同色塗装フルオーバーホール
これも古いホイールなので、ディスクをボディーカラーと同色に色変え塗装でのフルオーバーホールご希望で、大阪府よりご依頼いただきました。
このタイプは、センターハブ穴とハブボルト穴の間の壁が元々薄いので、クラックが入っている物が多いですが、今回は珍しく4本ともクラック無しでした。
完全3Pホイールなので、分解して作業を進めていきます。
インナーリムのグレー塗装を行います。
回転研磨で元の塗装を剥離と同時に塗装前の下地を作り、インナーリムは純正と同じくグレーで塗装をしますので、グレーをパウダーコートします。
アウターリムのポリッシュ加工を行います。
元のクリアーを剥離し、回転研磨後にバフ磨きでポリッシュにします。
普通はこれでポリッシュとして完成ですが、当社ではここからさらにバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにまでします。
クリアーはもちろんパウダーコートクリアーです。
ディスクの塗装を行います。
パウダーコートはウレタン塗装のように調色は出来ませんので、既存扱いのあるカラーの中から選択になりますので、近い色があればパウダーコートで対応出来ますが、近い色が無い、もしくは完全に同じじゃなきゃダメ、という場合はウレタン塗装での対応となります。
それでも素地に直接ウレタン塗装はしませんので、ウレタン塗装で言うサフェーサーにあたるプライマーはパウダーコートで塗装します。
元の塗装を剥離し、ブラスト研磨後にパウダーコートプライマーを塗装します。
焼付けてパウダーコートプライマーを硬化させ、ウレタン塗装をするために足付け研磨を行います。
カラーは、カラーナンバー189のエメラルドブラックというカラーです。
ウレタン塗装指定カラー仕上げの場合は、調色費用が別途になります。
最後に組付けて完成です。
ピアスボルトは再メッキ加工をしております。
今回ディスクの塗装は、ベースはパウダーコートですが、仕上げのカラーはウレタン塗装ですので、最終塗膜性能はウレタン塗装と言う事になります。