R35GT-R用BBSLM(2Pホイール)のリム交換リバレル加工(3P化)
ディスクが塗装されており、今回ディスクはノータッチで、リム交換のみ行います。
BBS LMのリムは、アウターとインナーが一体の2P(2ピース)リムで、リバレルリムは2Pリムはありませんので、アウターとインナーが別々になり、2P→3P化となります。
現状が9.5j+40と10.5j+20で、リム交換で10.5j4本通しで、フロント用とリア用とでオフセットを変えて製作します。
元々が2Pリムを3Pリムにする事で、ディスクが乗っている部分のリムの厚みも1枚分約5㎜程増えるのと、2Pリムはアウター何j、インナー何jと言うように、3Pリムのようにそれぞれ別々に計測すると、中途半端な数値になるので、数値を正確に算出する為に、ディスクのハブ高さを計測し、それに組み合わせるリムサイズで、太さとオフセットを正確に算出します。
ディスクハブ高さと組み合わせるリムサイズにより、フロント用はアウター3.0j+インナー7.5jでの10.5j、オフセットは+20、リア用はアウター4.0j+インナー6.0jでの10.5j、オフセットは-9に決まりました。
アウターリバレルリム(3.0j&4.0j)
インナーリバレルリム(7.5j&6.0j)
2P→3P化は組付けにも問題点があり、ディスクの嵌合(リムが嵌る部分)は、元々はリム1枚が引っかかる分の段差しかないので、3P化でリムが2枚分になると、インナ側がこの段差に引っ掛かりませんので、2枚分引っ掛かるように、この部分を削り嵌合段差を深くすれば良いですが、そうするとオフセットがまたずれてきますので、嵌合段差はこのままで、アウターリムとインナーリムを溶接接合する事にしました。
ディスク、アウターリム、インナーリムを仮組し、センター出しをしてから溶接します。
LMはピアスボルトが20本しかないので、いずれにしても溶接は必要かと思います。
リムの仕上げに入ります。
インナーはシルバーご希望なので、先にインナーをシルバーでパウダーコートです。
アウターはブラッシュドご希望なので、焼付けてシルバー硬化後に、アウターをブラッシュド加工します。
最後にクリアーを丸塗りしてリム完成です。
リムとディスクを組付けしますが、元々のピアスボルトは3P化に伴い長さが足りなくなるので、社外ピアスに交換するか、BBS RSのピアスに交換するかのどちらかになります。
BBS RSのピアスは、中古再メッキ品を常時在庫しておりますので、これをご提供する事にしました。
組付けをして完成となります。
2Pのリム交換リバレルは、このように単純に交換するだけでは済みませんので、費用もそれ相応に掛かります。