超希少なミラーポリッシュOZ MAE EVO1の再ポリッシュ&リム交換
現状クリアー塗装されていない状態なので、酸化濁りや擦れ跡等あるため、リフレッシュで再ポリッシュと、リアの2本を、リム交換で現状の11.5jから10.5jへサイズダウンご希望で、北海道よりご依頼いただきました。
リバレルリムは、入荷までに早くて1ヵ月程、遅ければ3ヵ月程かかりますので、先にリムの発注をすませ、入荷までに他の出来る作業を進めていきます。
ポリッシュ加工はバレル研磨機にかけますので、現状ポリッシュがそれほど大きな傷みはないので、そのままバレル研磨にかけるだけでも良いかな?とも思いましたが、一応念のため、表面だけでも下地研磨を施しました。
下地研磨後にバレル粗研磨にかけます。
最後にバレル仕上げ研磨にかけて再ポリッシュ完了です。
ポリッシュの光沢感をそのまま表現するにはこのままクリアーレスが一番美しいですが、保護膜(クリアー)が無い状態ですと、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りは、市販の研磨剤で拭き取るように磨く事で復活はしますが、定期的にDIYメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方、クリアー塗装をする事で、保護膜が出来る為、酸化白濁りはしませんが、いずれは飛び石やエッヂ付近から水分が混入し、内部に白錆びが発生してきます。
白錆びはクリアーの下なので、表面を磨いても落ちる物ではなく、クリアーは剥離して素地を今回のように磨き直す必要があります。
このように、ポリッシュに対するクリアー有無は、どちらも一長一短ありますので、都度ご相談しながらどちらにするかを決めていきます。
今回はクリアー塗装ご希望されましたので、パウダーコートクリアーを塗装します。
続いてセンターキャップの復元を行いますが、MAE EVO1は、センターキャップの復元が一番大変かもしれません。
塗装を剥離し、まずは真ん中部分を黒に塗装します。
センターキャップもポリッシュなので、表面部分をポリッシュ磨きし、中間付近は切削目を残した肌にし、エッヂング文字入れ用のシートを作り、中間切削目肌部分にエッヂングで文字を入れます。
MAE EVO1は、この文字入れが出来なければ、このホイールの価値が半減します。
最後にパウダーコートクリアー塗装をします。
真ん中のオーナメントは、ペラペラのアルミ板にプレス凹文字になっているので、現物復元は不能です。
3〜4㎜程のアルミ板を円で切り出し、中心から外に向かって丸みを帯びるように削って湾曲した形を作ります。
ロゴ文字をカッティングで作り、貼り付けてクリアーで閉じます。
クリアーも1回だけだと、カッティングシートの厚みの段差が残るので、焼付け硬化させて研いで、重ね塗りしてを平面になるまで数回繰り返します。
そうこうしているうちにリバレルリムが入荷しました。
アウター4.5インチ、インナー6.0インチです。
インナーリムはブラックご希望なので、脱脂洗浄をしてブラックをパウダーコートです。
アウターリムもディスクと同じくポリッシュで、クリアーもディスクと同じくご希望されたので、クリアーをパウダーコートします。
あとは組付けて完成です。
ピアスボルト、MAEの場合はピアスナット?は、現状クロームメッキで、再メッキも出来ますが、洗浄で綺麗になったので、再メッキ無しで再使用にしました。