SSRメッシュ14インチを裏技リム交換(リバレル)で超深リム加工
御希望の太さは10.0jと決まっていて、オフセットは無視で10.0jの範囲で可能な限りアウターリムを深くというご希望です。
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10.0jの範囲でアウターを最大深くと言う事ですと、インナーを製作可能最小サイズにし、残りをアウターのサイズにするとそうなりますが、リバレルリムの製作可能サイズは決まっていて、大きさ(インチ)にもよりますが、
インナーの最小は4.0jとなっているため、インナー4.0j+アウター6.0jで10.0jというようになります。
ですが今回は普通は無視してOKと言う事だったので、アウター同士を組み合わせる事にしました。
なぜそうするかと言うと、アウターリムは製作可能最小サイズが2.0〜なので、アウター2.0jをインナーとして使う事でアウターは8.0jにする事が出来ます。
ただし、リバースリムの場合は、アウター同士を組み合わせるとタイヤが組めなくなりますので、この方法はステップリムの場合に限る裏技となります。
と言う事で、アウター2.0jと8.0jを発注し、入荷までに他の作業を進めていきます。
ディスクはメタリックのキラキラ感が中間の、ミディアムメタリックシルバーで再塗装をします。
画像ありませんが、元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にミディアムメタリックシルバーをパウダーコートです。
リバレルリムアウター2.0jと8.0jの入荷です。
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アウターはバフ磨きポリッシュで、インナーは素地無垢で入荷しますが、今回は両方アウターなのでどちらもバフ磨きポリッシュの状態です。
インナーとして使うアウター2.0jは、黒にするので、脱脂洗浄後にグロスブラックをパウダーコートします。
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アウター8.0jはそのままポリッシュとして使いますのでこのままでもOKですが、バフ目や擦れ等はありますので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
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ポリッシュ後のクリアー有無はご希望によって選択していただきます。
◆◆◆ポリッシュに対してのクリアー有り無し比較◆◆◆
【クリアー有りのメリット】
・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。
【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
特にピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺の白錆びが出やすい。
白錆びは、リム/ディスク分解し、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。
【クリアー無しのメリット】
・素地鏡面の光沢その物を表現出来ます。
【クリアー無しのデメリット】
・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。
このようにポリッシュに対してのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
鏡面の輝き重視かメンテナンス性重視か、と言う事になろうかと思います。
今回はクリアー塗装有りでご希望されましたので、クリアーをパウダーコートします。
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最後に組付けをして完成です。
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アウターが8.0jもある超深リムですので、少し横にするとディスクが見えません。
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ピアスボルトはステンレス製に交換しました。
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インナーはいくら細くても最低4.0jはあるので、今回はその半分の2.0jしかないので、不自然にすら見えますね。