パナスポーツラリー14インチホイールをバレル研磨フルポリッシュ加工
現状は元々のシルバー塗装の状態で、これをフルポリッシュへ加工ご希望で、東京都よりご依頼いただきました。
バレル研磨工程の画像を撮り忘れておりましたが…まずは元を塗装を剥離し、ブラスト研磨を行います。
次に、アクションツールを使いながら隅々まで下地研磨を行いますが、複雑なデザインなのでかなり厄介で大変な作業です。
バレル研磨でのポリッシュ加工は、塗装を剥離し、そのままバレル研磨機にかけて綺麗に光る訳ではなく、バレル研磨投入前のこの下地研磨作業が最重要作業になり、全作業時間の多くがこの段階の作業に当たります。
そのため、この下地研磨の良し悪しがそのまま仕上がりに直結します。
下地研磨完了後に、バレル粗研磨に投入し、最後に満を持してバレル仕上げ研磨へ投入します。
下地研磨の作業がきちんと行われていれば、バレル粗研磨&仕上げ研磨各1発でここまで光ります。
クリアー塗装はご希望に応じて選択出来ます。
◆◆◆ポリッシュに対してのクリアー有り無し比較◆◆◆
【クリアー有りのメリット】
・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。
【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
特にピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺の白錆びが出やすい。
白錆びは、リム/ディスク分解し、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。
【クリアー無しのメリット】
・素地鏡面の光沢その物を表現出来ます。
【クリアー無しのデメリット】
・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。
このようにポリッシュに対してのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
常用するお車でしたらクリアー有り、イベント用車両や、限られた時にしか乗らないから輝き重視と言う事でしたらクリアー無しで鏡面の美しさを表現する、と言う事になろうかと思います。
輝き重視かメンテナンス性重視か、と言う事ですね。
今回はクリアー有りご希望なので、パウダーコートクリアーを丸塗りします。
焼付けて完成となります。