ワークVS-KF17インチをリバレル18インチ化+ディスクポリッシュ加工
リバレルリムは海外(アメリカ)発注で、入荷までに早くて1ヵ月程、遅ければ3ヵ月、それ以上かかる事もあります。
元々アメリカ人、日本人よりかなりアバウトのようで、当初の予定1ヵ月程が平気で2ヵ月かかったりと、日本人感覚では成り立たず、さらに特にここ1年位は、コロナの影響が大きいようで、中々スムーズに入荷してきません。
今現在も入荷待ちのリムは多く、最大かかっている物で、予定3ヵ月程が4ヵ月以上経過した現在も入荷していない物もあります。
今回は比較的にスムーズに1ヵ月半程で入荷しました。
アウターリム 5.5/7.0インチ各2枚
インナーリム 5.5インチ×4枚
アウターリムはポリッシュで入荷するので、そのままでのOKですが、バフ目や擦れ跡等はあるので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
クリアー塗装有無は任意で決めていただきます。
◆◆◆ポリッシュに対してのクリアー有り無し比較◆◆◆
【クリアー有りのメリット】
・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。
【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
白錆びは、クリアーの下に出来るので、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。
【クリアー無しのメリット】
・鏡面光沢その物を表現出来ます。
【クリアー無しのデメリット】
・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。
このようにポリッシュに対してのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
輝き重視かメンテナンス性重視か、と言う事ですね。
今回はクリアー有りご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
インナーリムは素地無垢で入荷しますので、何かしら塗装は必要で、今回はグロスブラックご希望なので、脱脂洗浄後にグロスブラックをパウダーコートします。
ディスクはハイパブラックからバレル研磨でのフルポリッシュにします。
ここからの画像がありませんが、元の塗装を剥離後にブラスト研磨をし、エアーツールを駆使しながら粗い番手から細かい番手まで徐々にペーパー目を落としていき、入念に下地研磨を施します。
この下地研磨の工程がしっかり施されていれば、その後の工程もスムーズにすすみ、仕上がりにも直結する最重要の工程です。
下地研磨後にバレル粗研磨をかけ、最後にバレル仕上げ研磨にかけます。
下地研磨がしっかり施されていれば、最短の工程で1発でここまで光ります。
ディスクもアウターリム同様にクリアー塗装ご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
最後に組付けをして完成となります。
ピアスボルトは再メッキ加工してあります。
VS-KFはそこそこ古いホイールですが、デザインが良いので、今の時代でもカッコイイですね。
元々のサイズは、リバースリムの17インチ、フロント用8.0j+35、リア用8.0j+5でした。
これをリム交換リバレル加工で、ステップリムに換装で18インチ化、フロント用11.0j-20.4、リア用12.0j-22.15になりました。
また、今回はクリアー有りの仕上げですが、同じホイールでクリアー無しの仕上げは「クロームメッキのWORK VS-KFをフルポリッシュ加工+リバレル加工」をご覧下さい。