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BBS RSの17インチホイールをダブルステップリムで18インチ化

2021年6月24日
BBS RSの17インチホイール、17→18インチのダブルステップリムを使い、17インチから18インチ化ご希望で、京都府よりご依頼いただきました。

お客様の方でリムは分解し、ディスク単体でお預かりしました。

リムサイズも決まっておりましたので、ご指示のリムサイズでリムを発注します。

リバレルリムは、特にここ1年程、ほぼ納期未定状態が多く、満足に入荷してきませんが、今回のリムは発注から1ヵ月程で入荷しました。


アウターリム2.5j/3.0jと、インナーリム6.5j/7.0jです




リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷しますので、そのままでも使えますが、ハブ目や多少擦れ跡等はあるので、入荷後に自社でバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。



ポリッシュ後のクリアー塗装有無はご希望により選択していただきます。

ポリッシュに対してのクリアー有り無しのメリット/デメリット

【クリアー有りのメリット】

・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。


【クリアー有りのデメリット】

・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。

・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。

 特にピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺の白錆びが出やすい。

 白錆びは、リム/ディスク分解し、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。


【クリアー無しのメリット】

・素地鏡面の光沢その物を表現出来ます。


【クリアー無しのデメリット】

・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。

 酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。


以上のように、ポリッシュのクリアー塗装有無はどちらも一長一短ありますので、使用目的に合わせて選んでいただきます。

今回はクリアー塗装有りご希望ですので、クリアーをパウダーコートします。



センターの6角キャップもポリッシュ加工をし、同じくクリアーをパウダーコートします。




インナーリムはシルバーに塗装しますので、脱脂洗浄後にシルバーをパウダーコートします。




ディスクとワッフルプレートは元々と同じくシルバーで再塗装にします。

元の塗装を剥離、ブラスト研磨で素地を整えます。




1コート目にシルバーをパウダーコートします。




焼付け硬化後に、2コート目のクリアーをオーバーコート、もう一度焼き付けてシルバー再塗装完了です。






ピアスボルトは元々クロームメッキで、汚れは洗浄で綺麗なりますが、錆びは洗浄でもそのまま残ります。

錆も綺麗にするには再メッキが必要で、今回は再メッキを行いました。



最後に組付けをして完成となります。