BBS RSの17インチホイールをダブルステップリムで18インチ化
お客様の方でリムは分解し、ディスク単体でお預かりしました。
リムサイズも決まっておりましたので、ご指示のリムサイズでリムを発注します。
リバレルリムは、特にここ1年程、ほぼ納期未定状態が多く、満足に入荷してきませんが、今回のリムは発注から1ヵ月程で入荷しました。
アウターリム2.5j/3.0jと、インナーリム6.5j/7.0jです
リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷しますので、そのままでも使えますが、ハブ目や多少擦れ跡等はあるので、入荷後に自社でバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無はご希望により選択していただきます。
ポリッシュに対してのクリアー有り無しのメリット/デメリット
【クリアー有りのメリット】
・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。
【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
特にピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺の白錆びが出やすい。
白錆びは、リム/ディスク分解し、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。
【クリアー無しのメリット】
・素地鏡面の光沢その物を表現出来ます。
【クリアー無しのデメリット】
・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。
以上のように、ポリッシュのクリアー塗装有無はどちらも一長一短ありますので、使用目的に合わせて選んでいただきます。
今回はクリアー塗装有りご希望ですので、クリアーをパウダーコートします。
センターの6角キャップもポリッシュ加工をし、同じくクリアーをパウダーコートします。
インナーリムはシルバーに塗装しますので、脱脂洗浄後にシルバーをパウダーコートします。
ディスクとワッフルプレートは元々と同じくシルバーで再塗装にします。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨で素地を整えます。
1コート目にシルバーをパウダーコートします。
焼付け硬化後に、2コート目のクリアーをオーバーコート、もう一度焼き付けてシルバー再塗装完了です。
ピアスボルトは元々クロームメッキで、汚れは洗浄で綺麗なりますが、錆びは洗浄でもそのまま残ります。
錆も綺麗にするには再メッキが必要で、今回は再メッキを行いました。
最後に組付けをして完成となります。