50年前クラウン純正ホイールをダイヤカット仕上げオーバーホール
調べるとおそらく70年代初めのMS6♯7♯型ハードトップの純正ホイールのようで、約50年程前の車両のホイールと言う事になりますね。
当然劣化や傷みはありますが、半世紀前のホイールがこの状態で残っている事を考えると凄いですね。
画像は1本ですが、もちろん4本です。
製造時は、表面は旋盤加工でのポリッシュのダイヤカットで製造されているので、価値ある貴重な物と言う事で、同じくダイヤカット仕上げにてフルオーバーホールご希望で、東京都よりご依頼いただきました。
まずは元の塗装を剥離します。
先にスポーク間の塗装を済ませますので、元の色合いと近似のガンメタをパウダーコートします。
焼付けて一旦ガンメタを硬化させます。
次に側面をインナー側を元と同じように削りを入れ、パウダーコートクリアー塗装を行います。
一番最後に表面天面をダイヤモンドカット加工をし、溶剤ウレタンのクリアー塗装をして完成となります。
ダイヤモンドカット面に対してのクリアー塗装は、パウダーコートは不可になり、溶剤ウレタンのクリアー塗装になります。
古い材質や鋳造を旋盤切削すると、表面に靄が出たり、鋳造巣穴が出たりする事がありますが、今回は目立つ症状は出ずに済みました。