OZフッツーラ18インチをステンレスブラッシュド加工&19インチ化
ディスクのブラッシュドカスタムと、リム交換リバレル加工で、ダブルステップリムへ換装で18インチから19インチ化ご希望で、兵庫県よりご依頼いただきました。
フッツーラは、18インチと19インチとでディスクは共通で、19インチは18インチのディスクを使い、純正オリジナルでもダブルステップリムで19インチにしているので、今回ダブルステップリムに換装で18インチから19インチにインチアップになりますが、方法は純正オリジナルと同じとなります。
先にリバレルリムを発注し、入荷までの間にディスクの加工を進めておきます。
ディスクは普通のブラッシュドよりもポリッシュ感があるステンレスブラッシュドにします。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にまずはブラッシュドで完成させ、通常のブラッシュドよりも光沢を出す加工を施します。
画像でははっきり分かり難いですが、現物で見ると一目瞭然です。
トップコートはクリアーご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
ピアスボルトはゴールドメッキ調ご希望で、元のピアスボルトのクロームメッキが綺麗であれば、それにキャンディーゴールド塗装でゴールドメッキ調になりますが、今回元のピアスボルトのクロームメッキの状態が良くはありませんでしたので、再メッキ加工を施してから、キャンデイーゴールドをパウダーコートします。
リバレルリムですが、アメリカの某リムメーカーから仕入れておりますが、ここ1年位に関しては、在庫無し/納期未定となる場合が多く、納期未定となれば数ヵ月ではなく半年単位の待ちになり、今回のリムもそうでした。
当社ではただ入荷を待つしかない立場ではありますが、ユーザー様の立場で考えると、半年、それ以上黙って待っているのは現実的ではありませんので、以前から何か別の手を考える必要性に迫られており、直近何件かは別のルートでの仕入れに転換し、今回のリムもそれに当たります。
それでも、途中で方向転換したので、方向転換するまでの待っていた期間も加算すると、入荷までに5ヵ月強を要しました。
ちなみに方向転換後は1.5ヵ月程で入荷しました。
なんだかんだありましたが無事18→19ダブルステップリム入荷です。
アウターリムはバフ磨きの状態で入荷するので、そのままでの使えますが、多少磨き跡や擦れ跡はあるので、自社でバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無はご希望により選択出来ます。
◆◆◆ポリッシュに対してのクリアー有り無し比較◆◆◆
【クリアー有りのメリット】
・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。
【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜の下に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
特に今回のフッツーラのように、ピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺から白錆びが出やすいです。
白錆びは、クリアーの下なので、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。
【クリアー無しのメリット】
・素地鏡面の光沢その物を表現出来ます。
【クリアー無しのデメリット】
・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。
このようにポリッシュに対してのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
常用するお車でしたらクリアー有り、イベント用車両や、限られた時にしか乗らないから輝き重視と言う事でしたらクリアー無しで鏡面の美しさを表現する、と言う判断になるのかと思います。
輝き重視かメンテナンス性重視か、と言う事ですね。
今回はポリッシュの輝き重視でクリアー無しのご希望なので、バレル仕上げ研磨でアウターリム完了です。
インナーリムはブラックにしますので、脱脂洗浄後にグロスブラックをパウダーコートします。
各作業完了し、組付けをして完成となります。
リムはクリアーレス鏡面無垢なので、まさに鏡のようにピアスボルトが映って見えます。