他社で19インチにリバレルされたBBS RS2を再リム交換/サイズ変更
ピアスボルトは1/3位折れて無くなっています。
元々は2Pリムなので、リバレルで3Pになると、インナーリムがディスクの嵌合に掛からなくなるため、ディスクの嵌合を削って深くする、もしくはアウターとインナーを溶接し、インナーを動かなくする必要があります。
ディスクの嵌合とは、リムが引っかかる突起の事です。
この突起が、元々は2Pリムなのでリム厚1枚分の高さしかありませんが、3Pになる事でリム厚2枚分になり、インナーリムが引っかかりません。
嵌合を削れるだけ厚みがあれば削れますが、RS2は元々が厚くはないので削れなく、こういう場合はアウターリムとインナーリムの合わせ面を1周溶接するのが普通ですが、なんとメッシュの裏を溶接してありました。
しかもその溶接も半分以上割れています。
ピアスボルトが折れる原因もいくつかありますが、それらの対策も施されておりませんでした。
ピアスボルトが折れる原因に関しては企業秘密と言う事で。
今回は元々は、リムサイズ変更だけの目的で、いざ現物を確認するとこんな状態だったと言う事で、ご予算にも余裕が無かったため、最低限出来る事だけを追加で行うだけになりました。
まずはリバレルリム入荷です。
インナーリムは元と同じくブラックにするので、脱脂洗浄後にブラックをパウダーコートします。
アウターリムはバフ磨きの状態で入荷するので、そのままでも使えますが、バフ目や擦れ跡等は多少あるので、バレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
前途で解説した通り、ディスクの嵌合がインナーリムまでかからないので、仮組をしてセンター出しをし、アウターリムとインナーリムの合わせを1周溶接するのが理想ですが、ご予算もあり、最低限インナーリムが動かない程度でと言う事で、十字に4個所だけ溶接となりました。
最後に丸ごとクリアーをパウダーコートします。
ディスクはそのまま使いますので、後はリムと組付けをして完成となります。
リバレルリム交換は社外リムに交換ですので、公道での使用不可、保証無し、が基本ではありますが、それでも最低限施さなければならない事はあり、ただ届いたリバレルリムをそのまま組み替えるだけでは、今回のホイールのように、ピアスボルトが折れる等、後々影響が出てきます。