BBSRS15インチをプリマドンナ仕様へリメイク/パールホワイト塗装
今回はフルオーバーホールを兼ねて、プリマドンナ仕様へリメイクご希望で、神奈川県よりご依頼いただきました。
パッと見は、比較的良い状態に見えますが、良く見ると特に2本のアウターリムの腐食が結構キツイです。
BBS RSは、ディスク、ワッフルプレート、6角キャップ、アウターリム、インナーリム、ピアスボルト、と部品数が多く、イコール個別作業も多くなるので、工期は普通より長くかかります。
まずはリムから作業にかかります。
インナーリムはシルバーに塗装しますので、元の塗装剥離し、回転研磨で下地を整えてからシルバーをパウダーコートします。
アウターリムはポリッシュにしますので、回転研磨後にバフ磨きでポリッシュにし、ここからさらにバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目のない鏡面ポリッシュにします。
特に2本の腐食が結構酷かったため、浸食跡が残ってしましました。
このままでは確実に沸きが出るので、200℃前後で数十分空焼きを行ってからクリアーをパウダーコートします。
ディスクとワッフルプレートはパールホワイトに塗装します。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を整えます。
1コート目にホワイトパールスパークルをパウダーコートします。
焼付けて硬化後、2コート目にクリアーをパウダーコートします。
ピアスボルトはクロームメッキを透かせてキャンディーゴールド塗装をする事で、ゴールドメッキ調に見せますので、ベースのクロームメッキは綺麗である必要があります。
今回のピアスボルトはあまり綺麗ではありませんでしたので、再メッキ加工をしてからキャンディーゴールド塗装をします。
プリマドンナ仕様で一番手間のかかるのが6角キャップです。
6角キャップはゴールドとパールホワイトのツートンになっており、先にゴールドに加工をします。
6角キャップ丸ごとポリッシュに加工をし、まずはキャンディーゴールド塗装をします。
焼付けキャンディーゴールドを硬化させ、一旦丸ごとゴールドメッキ調にしてから、マスキングをします。
溶剤ウレタン塗装でパールホワイトを塗装します。
マスキングを剥がして溶剤ウレタンクリアーを丸塗りして6角キャップ完了です。
これで全てのパーツの作業完了し、組付けをして完成となります。