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溶接2ピースホイールのワークユーロラインをゴールド塗装フルO/H

2021年10月21日
ワークユーロラインの19インチ6穴ホイールです。

ディスクカットポリッシュ面のクリアーの艶引け、くすみ、アルマイトリムの染み等で全体的に傷んでおり、これをフルO/H(オーバーホール)ご希望で、広島県よりご依頼いただきました。



ユーロラインは、ワーク特有の溶接2ピースで、構造は2ピースですが、リムとディスクが溶接されていて実際は分解出来ませんので、出来る事が極限られます。

唯一やり易い事と言えば、リムも含めて単色で丸塗りする事位で、今回は事前に溶接2ピースの作業やリスク等諸々ご説明し、シャンパンゴールドで丸塗りする事になりました。


まずは普通の1ピースホイールと同じように、元のクリアー塗装等を剥離、ブラスト研磨で素地を整えます。



1コート目に、シャンパンゴールドをパウダーコートします。



焼き付けてシャンパンゴールド硬化後、2コート目にクリアーをオーバーコートします。




もう一度焼き付けて完成となります。








溶接2ピースのダミーピアスボルトは、大概は樹脂製の圧入なので、外す時は壊して外すため、現物再使用は出来ない物が多いですが、ワークの溶接2ピースのダミーピアスボルトは、金属で普通にネジ式なので再使用可能です。

もし仮にリムをポリッシュにしたいとなると、リムのポリッシュ加工はホイールを高速で回転させながら磨きますので、ディスク表面ラインまでしか出来なく、画像赤線から下は磨けませんので、リムがツートンのようになってしまいます。



今回はリスクを最小限にするために単色丸塗りにしましたが、それでもまともな2ピースや3ピースのようにはいきません。

分解出来る普通の2ピースや3ピースは、当然個別に塗装をしますが、分解出来ない以上このまま塗装をするので、リムとディスクの隙間内部までは塗膜が付きませんで、隙間付近からの腐食の発生がし易いです。

また、隙間内部にパウダーが入り込まないので、濃い系の色の場合は、隙間に色が入っていないのが目立ちます。

以上のように、溶接2ピースホイールの場合は、どうしてもやるならば、という事になるので、完全をお求めになる場合はお勧めしません。