BBS LM 19インチをリム交換リバレル加工&ハイパーブラック塗装
200系マジェスタへ装着のためにリム交換リバレル加工でサイズ変更と、現状DSからDBへ色変え塗装ご希望で、長野県よりご依頼いただきました。
BBS LMのリムは、アウター/インナーが一体の2ピースリムなので、リム交換リバレルすると、必然的にアウターとインナーが別々の3P構造になります。
方法としては、純正リムをカットし、アウターもしくはインナーどちらかを再利用し、どちらかだけを交換する方法と、アウターもインナーも両方交換する方法があります。
ご希望のサイズによって、片側だけ交換で済むか両方交換になるかが決まります。
純正リムはそのまま取っておきたい場合は、アウターもインナーも両方交換になります。
今回は、ご希望のサイズ的にアウターもインナーも両方交換する事になりました。
リバレルリムは入荷するまでに時間がかかるので、その間にディスクの塗装を済ませておきます。
まずは元の塗装を剥離、ブラスト研磨からバレル粗研磨で塗装の下地を作ります。
DSからDBへ変更します。
DB(ハイパーブラック)は色感ズバリ表現するには溶剤ウレタン塗装になりますが、溶剤ウレタン塗装のハイパー塗装は、密着が弱い特性があるため、似たような雰囲気でOKという場合は、丈夫なパウダーコートでも対応は可能です。
今回は、色感より塗装の強度重視で、パウダーコートでのDB表現となりました。
1コート目にベースとなる光輝シルバーをパウダーコートします。
焼き付けて一旦硬化させます。
2コート目にスモーククリアーをパウダーコートします。
これも焼き付けて一旦硬化させます。
3コート目にクリアーをオーバーコート、さらにもう一度焼き付けてパウダーコートでのDB表現完成です。
リバレルリムがなかなか入荷せず、発注から入荷まで3ヵ月半程でようやく入荷しました。
2ピースから3ピースになるだけで、そのまま組付けるだけではダメです。
元々の2ピースリムはアウターリムとインナーリムの境目がリム1枚分です。
3ピースになると、境目がリム2枚分になります。
構造的に、リムの内径がディスクの嵌合突起に引っ掛かり、ズレないようになります。
それがリム厚2枚になるので、インナーリム側がディスクの引っ掛かりにかからなくなります。
インナーリムも引っ掛かるように、ディスク外周の裏面をスライスし、引っ掛かりの高さを高く(深く)すると、インナーリムも引っ掛かるようになります。
が、計算上5㎜程度スライスしなければインナーリムも引っ掛かるようにならなく、5㎜もスライスすると、ディスク外周のピアスボルトの面の厚みが4㎜程度になってしまうため、ちょっと怖いです。
そのため、仮組みをしてセンター出しをし、アウターリムとインナーリムの合わせ面を溶接にすると、インナー側も固定されます。
リムの加工完了後に、塗装に入ります。
インナーはブラックにしますので、まずはブラックをパウダーコートします。
焼き付けてブラックを硬化させます。
今回はアウターはブラッシュドご希望なので、アウターリムをブラッシュドに加工します。
最後にクリアーを丸塗りします。
後は組付けに入りますが、ピアスボルトも変更する必要があります。
元々は2ピース、それが3ピースになり、元々のピアスボルトでは長さが足りなくなるので、3P用のロングボルトに交換の必要があります。
社外汎用もご用意出来ますし、BBS刻印のある純正が良い場合は、元々が3ピースのRS用のピアは常備しておりますので、お分けする事は出来ます。
今回はBBS刻印のある純正が良いという事でRS純正を使います。
ちなみに、元々のピアスボルトでも、3ピース後も、ナットの表面までギリギリ出ない程度で、使えなくはありません。
ピアボルトはブラックご希望なので、ブラックでパウダーコートしてあります。
完成です。