四半世紀程昔のヨコハマAVSモデル6をパールホワイトへ色変え塗装
四半世紀程昔のホイールで、当時はかなり人気の高かったホイールで、ここ数年また人気が再燃しているのか、同時期にモデル6が3セット入庫しています。
モデル6もオープンナットのタイプが多いですが、今回のホイールは、ナット穴を覆うセンターカバーのタイプで、一番初期のモデルだと思います。
25年程経っているので、全て綺麗にリフレッシュを兼ねて、シルバーからパールホワイトへ色変え塗装で、東京都よりご依頼いただきました。
まずは元の塗装を剥離、ブラスト研磨で素地を整えます。
モデル6の一番の売り、中空スポークで、スポークの中身が空洞になっています。
四半世紀前の鋳造なので、鋳造ピンホールはあちこちにあります。
ホワイトのパールは、より白っぽいホワイトパールスパークルと、やや黄ばみのあるパールホワイトの2種類あり、今回はモデル6純正に近い方と言う事で、ホワイトパールスパークルを使います。
1コート目にホワイトパールスパークルをパウダーコートします。
焼き付けて一旦硬化させます。
スポークに元々あるロゴは塗装で入れるので、ロゴ文字を塗装用文字抜きで作ります。
本当は、AVSに下にも小さな文字が並んでいるのですが、小さすぎてカッティングでは作れませんので、AVSのロゴだけにします。
スポークに貼り付けて、他をマスキングで隠し、シルバーで塗装します。
最後はパウダーコートのクリアーで閉じるので、普通の溶剤塗装ですとパウダーコートの焼き温度200℃には耐えられないので、耐熱性の高いガンコートと言う機能性塗装を使います。
最後にクリアーを丸塗りします。
もう一度焼き付けて完成です。
このユーザー様なんと純正のセンターカバーを新品でお持ちで、しかもセンターカバーの箱も当時の新品状態のままの物をお持ちでした。
センターカバーは塗装しておりませんが、色感もほぼ違和感無く出来ました。