RAYS SE37をブラッシュド+ピンク系/ブロンズ系キャンディー塗装
2本はレイズ純正アルマイトブロンズのまま、2本はディスクを黒く塗装されており、これをブラッシュド+キャンディー塗装でカスタムリメイクご希望で、長崎県よりご依頼いただきました。
ブラッシュドは、ウインドウ(スポーク間)もブラッシュドにする3Dブラッシュド、ウインドウはブラッシュド以外の処理にする2Dの2通り方法があり、それぞれで見せ方も費用も変わります。
どのように見せたいかをご予算と併せてご相談して決めていきます。
今回はウインドウはブラッシュド以外の処理にする2Dブラッシュドになりました。
ウインドウのブラッシュド以外の処理にも色々あり、主には、何色かの塗装、ウェットショット肌、バレル(ポリッシュ)の3通りがあり、今回はバレル(ポリッシュ)にする事になりました。
バレルでも鏡面にまでするかしないかで費用が変わります。
バレル研磨でポリッシュにする場合は、素地砂目落としの下地研磨を施してバレル研磨にかけると鏡面ポリッシュになり、通称3Dポリッシュと言います。
一方下地研磨をせずにバレル研磨にかけると、砂肌が残りつつ鈍目のポリッシュになり、これを通称2Dポリッシュと言います。
今回は下地研磨をせずにバレル研磨にかける2Dポリッシュにします。
整理しますと、表面天面と側面インナーはブラッシュド、ウインドウは砂肌が残りつつ鈍目のポリッシュの2Dポリッシュ、とこのようになります。
一気にキャンディー塗装前の下地完成画像ですが、工程は、まずは元々のアルマイト、塗装を剥離後にブラスト研磨をします。
次にバレル粗研磨→バレル仕上げ研磨にかけ、ウインドウの2Dポリッシュ処理をし、最後に表面天面、側面、インナーをブラッシュド加工します。
ウインドウは2Dポリッシュなので、砂肌が残りつつ鈍目のポリッシュになります。
どの程度の鈍さになるかは、元々の砂肌の状態により変化します。
レイズのアルマイトブロンズはザラザラですが、砂肌をキツメにしてあのザラザラ感を出しているので、この位の光沢の鈍さになります。
キャンディーはPure Elegance(ピュアエレガント)と言う、ピンク系とブロンズ系の中間位の色合いのキャンディーを使います。
色合いの薄いので、透過性も高く、綺麗なキャンディーです。
キャンディー=カラークリアーなので、キャンディー1コートで完成でも良いですが、さらにクリアーをオーバーコートします。
クリアーをオーバーコートする事で、さらなる膜厚感と濃厚な光沢感が得られます。
焼き付けて一旦硬化後にクリアーをオーバーコートします。
もう一度焼き付けて完成となります。
部分的に腐食がキツイ個所があり、ある程度削りを入れても残る部分もありましたが、小さく僅かでしたので目立ちはしません。