BBS RS317を114.3→112へPCD加工&ダークブルーメタリック塗装
今回リフレッシュと同時にディスクをシルバーからダークブルーメタリックへ色変え塗装と、114.3/5穴から112/5穴へPCD加工もご希望で、東京都よりご依頼いただきました。
入庫時の画像撮り忘れました・・・。
PCD加工がある物は、最初にPCD加工を済ませます。
元は114.3/5穴なので、現状の穴と穴の間に新規で112/5穴を開けるのが、費用的には一番安価で済み、元の穴も残せますが、この方法の場合は、バックパットがフラットである必要があります。
バックパットが逃げのあるタイプの場合は、フラットになるまでスライスをすればこの方法が取れますが、スライス費用が別途かかるのと、スライス分オフセットが変わり、さらに元の114.3/5穴は使えなくなります。
今回は、バックパットがフラットではなく逃げのあるタイプで、スライスも不可だったので、元の114.3/5穴の中心を112/5穴に移動させた位置へテーパーブッシュを圧入する、スライドブッシュと言う方法で行いました。
114.3→112なので、元の穴より1.15㎜内側へテーパーブッシュを圧入します。
PCD加工後にディスクの塗装に入ります。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にダークブルーメタリックをパウダーコートします。
ダークブルーメタリック系は主にレーザーミッドナイトとミスティーミッドナイトがあり、今回はより暗い方のレーザーミッドナイトを使います。
レーザーミッドナイトをパウダーコート。
焼き付けて硬化後に、クリアーをオーバーコートします。
6角キャップはフルポリッシュにし、本来はパウダーコートクリアー仕上げにしたいところですが、プラ製ネジ土台がくっついたタイプなので、溶剤塗装でクリアー塗装にします。
インナーリムもレーザーミッドナイトにするので、回転研磨で下地を整えてから、ディスク同様に、レーザミッドナイト、クリアーをパウダーコートします。
アウターリムはポリッシュにするので、回転研磨後にバフ磨きでポリッシュにし、さらにバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにしてからパウダーコートクリアーです。
最後に組付け、コーキングをして完成です。
ピアスボルトは再メッキをしてあります。
汚れているだけであれば洗浄で綺麗になりますが、この年代の物は大概は錆が出ているので、錆びは洗浄をしてもどうにもならないので、再メッキ加工となります。