新品のOZスーパーツーリズモLMをゴールド塗装&文字入れ塗装
元々ゴールドが欲しかったのですが、ゴールドの設定が無くなったようで、新品でシルバーを購入されてそれをゴールドへ色変え塗装ご希望で、神奈川県よりご依頼いただきました。
ウレタン溶剤塗装であれば、現塗装の剥離はせずに上塗りでもいけますが、あくまでパウダーコート塗装で行いますので、新品であっても元の塗装は剥離し、素地にする必要があります。
塗装を剥離、ブラスト研磨をします。
素地の肌が良い物はこれで下地処理OKの物もありますが、OZの鋳造は素地素肌がかなり粗いので、バレル粗研磨にかけ、素地を整えます。
ゴールドでも何種類かありますので、事前に色々とご相談をしながら決めたゴールドをパウダーコートします。
が、ここで問題発生で、選択いただいたゴールドが、今回のロットが悪いのか原因は定かではありませんが、今回に限って粉末顔料の帯電が異常に悪く、電着性が良くなかったので、急遽再考していただき、新たに取り寄せたゴールドに変更を余儀なくされました。
新たに取り寄せた新色のゴールドをパウダーコートします。
焼き付けて一旦硬化させます。
ディスクのOZの文字は最後にカッティングステッカーを貼り付けるだけにするか、文字も塗装で入れるかを選択出来、費用的にはカッティングステッカー貼り付けだけの方が安く済みます。
一方文字も塗装で入れる場合は費用は高くなりますが、剥がれの心配はありません。
今回は文字も塗装で入れる方法を選択されましたので、文字抜きマスキングを製作します。
位置決めし貼り付け、周囲は隠します。
文字は黒にするので黒で塗装します。
文字も含めて最後にパウダーコートクリアーで閉じるので、文字入れの塗装を溶剤ウレタン塗装で行うと、最後のパウダーコートクリアーの焼き温度180℃には耐えられませんので、耐熱性の高い塗装で色入れします。
最後にパウダーコートクリアー丸塗りします。
もう一度焼き付けて完成となります。
塗装での文字入れ、クリアーで閉じているので、文字の段差はなくプリントされたようになります。