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19インチ化されたBBS RSⅡを再リバレル+ディスク3Dポリッシュ加工

2022年9月17日
何故か、ここ1〜2年入庫の多いBBS RSⅡです。

元々リバースリムの18インチで、ステップリムに換装で19インチ化にリバレルされたRSⅡで、それをサイズ変更で再リバレルリム交換と、ディスクを3Dポリッシュ加工でのカスタムご希望で、埼玉県よりご依頼いただきました。



リバレルリムは全て海外発注で、最短早ければ1.5ヵ月程、遅くて3ヵ月程、もしくは次期生産未定(納期未定)と言う事もザラになるので、最初にリバレルリムを発注し、入荷までの間に他の作業を進めておきます。


ディスクはフルポリッシュにします。

元の塗装を剥離、ブラスト研磨します。



ここからの画像がありませんが、フルポリッシュにするには最終的にバレル研磨にかけますが、塗装を剥離してそのままバレル研磨にかけても、砂肌が残りつつの鈍いポリッシュにしかなりません。

ブラスト研磨後に、エアーツールを駆使しながら手作業で隅々まで下地研磨を行います。

この下地研磨が一番重要で仕上がりの良し悪しに直結する最重要工程で、フルポリッシュ作業の時間の多くはこの工程に費やされます。

入念な下地研磨後にバレル粗研磨にかけ、最後にバレル仕上げ研磨にかけます。

下地研磨作業がポイントを押さえてしっかり施されていれば、各工程1発でここまで光ります。



磨きっぱなしクリアー塗装無しの方が鏡面感は凄いですが、保護膜が無い状態では徐々に酸化白濁りしてきますので、酸化防止としてクリアー塗装をします。

クリアー塗装をすると、鏡面感は2割ほど引け、また、いずれクリアー層の下に水分が混入し白錆びが発生しますので、ポリッシュに対してのクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。

今回はクリアー塗装ご希望でしたので、クリアーをパウダーコートします。






ピアスボルトはブラックご希望なので、ブラスト研磨後にブラックをパウダーコートします。




そうこうしているうちにリバレルリム入荷です。

今回は2ヵ月ちょっとで入荷しました。




RSⅡは元々は2Pリムなので、ディスクが乗る部分はリム1枚分です。



この1枚分がディスクの嵌合部分に丁度引っ掛かる事でセンターが出てズレない構造になっています。




RSⅡに限らず2P→3P化の場合は、アウターリムとインナーリムが別体になり、ディスクが乗る部分はリムが2枚分になるため、インナーリム側がディスクの嵌合に引っ掛からなくなります。




引っ掛からなくてもピアスボルトで固定されていれば、そうそうズレる事も無いかと思いますが、BBSで言うとスーパーRSのようにピアスボルトの数が相当数付いていればまだ良いですが、RSⅡはじめLMもそうですが、元々のピアスボルトの数が少ないので、そう言った場合は、ディスク嵌合にに引っ掛からなくなるインナーリムをアウターリムと溶接固定する事で、ズレを防ぐようにします。

が、入庫時に見ると溶接はされていなく、裏を見ると既存ピアスボルトの間にナットが付いていましたので、もしかしてディスク裏のピアスボルトとピアスボルトの間にネジ穴を掘り、スタッドボルトを入れて固定数を増やしているのかな?と思い、ディスクを分解してみると、なんとザグリを掘って皿ボルトとナットでアウターリムとインナーリムを工程されてありました。




理論上これでも固定はされるので間違った方法ではありませんが、これをするには手間が酷いですし、もし緩んだらディスクを外さなければ締め付け出来ませんね。


当社ではホイールメーカーでもアウターリム/インナーリム溶接タイプがあるように同じくアウターリム、インナーリム溶接にします。

ディスクとリムを仮組センター出しをした状態で溶接を行います。



インナーはブラックご希望なので、まずはブラックをパウダーコートします。



焼き付けてブラック硬化後にアウターリムをポリッシュに加工、最後にクリアーを丸塗りします。




後は、リム/ディスク組付けして完成となります。