SSR製ケーニッヒ19インチホイールをブラッシュド加工+リム交換
ディスクのブラッシュド加工と併せて、アウターリム交換ご希望で、北海道よりご依頼いただきました。
ケーニッヒはアウターリムとインナーリムが溶接になっていますので、溶接部分をカットしてアウターリムとインナーリムを切り離します。
インナーリムはブラックに塗装で再使用なので、回転研磨で素地を整えてからブラックをパウダーコートします。
アウターリムは元々よりも太いリムに交換です。
リバレルリムは、早い時で1.5ヵ月程、遅い時で3ヵ月程、部材在庫無しの時は納期未定の時もありますが、今回は1.5ヵ月程で入荷しました。
リバレルリムのアウターはバフ磨きの状態で入荷するので、ポリッシュご希望の場合はそのままでの良いのですが、多少バフ目や擦れ跡等あるので、自社で磨き直して綺麗な鏡面ポリッシュにし直します。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー膜)が無いので、徐々に酸化により白ボケしてきます。
酸化白ボケはDIY手磨きで解消出来ますので、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割り程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回は、鏡面の輝き感重視でクリアー塗装無しご希望です。
ディスクはブラッシュドご希望なので、元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にブラッシュド加工をします。
オーナメントのリング、センタープレートもブラッシュドにするので、同時に進めます。
ディスクのスポークのロゴ文字は塗装で入れます。
文字抜きでカッティングを作ります。
貼り付けて他の面は養生します。
文字を黒で塗装しますが、最後はパウダーコートクリアーで閉じるので、普通の溶剤塗装ですと、パウダーコートの焼き温度180℃には耐えられませんので、この時の黒塗装は耐熱性の高い塗装で行います。
最後にクリアーをパウダーコートします。
ピアスボルトは錆があれば錆びは洗浄では落ちないので、再メッキ必要になりますが、今回は錆は無く汚れだけでしたので、洗浄で綺麗なメッキに戻りました。
以降の腐食防止の目的で、パウダーコートクリアー塗装で保護します。
後は組付けて完成となります。
アウターリムはクリアーレスなので、まさに鏡面でこの映り込みです。