痛みが目立ってきたミラーポリッシュのBBS RS-GTをバレル研磨
2009年位に同ホイールのMP(ミラーポリッシュ)タイプが期間限定で発売されていましたが、その時のオリジナルなのか、もしくは後加工でMPに加工された物かは定かではありませんが、ディスクがポリッシュになっているタイプで、腐食等痛みが目立ってきたため、リフレッシュご希望で、宮城県よりご依頼いただきました。
2P、3Pのディスク、1Pホイール丸ごとポリッシュは、バレル研磨機にかけてポリッシュに加工をしますが、塗装を剥離してそのままバレル研磨にかけるだけでは綺麗なポリッシュになりません。
クリアー塗装を剥離、ブラスト研磨後にエアーツールを駆使しながら下地研磨を施してからバレルの粗研磨にかけますが、この下地研磨の作業が最後の仕上がりに直結する最重要作業になり、トータル作業時間の多くはこの段階の作業に費やします。
下地研磨後にバレル粗研磨をかけます。
バレル粗研磨後に満を持してバレル仕上げ研磨にかけます。
下地研磨がしっかり施されていれば、その後の工程各1発でここまで光ります。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消出来ますので、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割り程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆びは、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回は元々と同じくクリアー塗装仕上げご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
リムは、インナーはブラッシュド+キャンディーブラック仕上げご希望なので、元の塗装剥離後にインナーをブラッシュド加工をし、キャンディーブラックをパウダーコートします。
アウターは鏡面ポリッシュご希望なので、焼付けキャンディーブラック硬化後に、アウターを鏡面ポリッシュに加工をします。
アウターもディスク同様クリアー塗装仕上げご希望なので、画像ありませんが、インナー含めてリム丸ごとクリアーをパウダーコートします。
後は組付けて完成となります。