USトヨタシエナ純正18インチホイールをフルポリッシュ加工
現状はスポーク間がシルバー塗装、表面は旋盤切削のダイヤカットになっており、これをバレル研磨でのフルポリッシュ加工ご希望で、宮城県よりご依頼いただきました。
まずは元の塗装を剥離し、ブラスト処理します。
以降の作業工程の画像撮っておりませんでしたが、このままバレル研磨機にかけても綺麗なポリッシュにはなりません。
バレル研磨にかける前に、エアーツールを使いながら手作業で下地研磨をしてからバレル研磨にかける事で、綺麗な鏡面ポリッシュとなります。
逆に、この下地研磨の作業の良し悪しが、仕上がりに直結する重要な作業になり、この段階の作業がトータル作業時間の多くを占めます。
下地研磨後にバレル粗研磨にかけ、最後にバレル仕上げ研磨にかけ、丸ごと鏡面ポリッシュになります。
ポリッシュに対してのクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、クリアーと言えども塗膜の分やや輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆びは、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回は鏡面の輝き重視でクリアー塗装無しを選択されましたので、これで完成となります。
クリアー塗装無しなので、ホイールのデザインも相まって鏡面感が凄いです。