BMW MINI R56 JCW クーパーSの純正ホイールをポリッシュ加工
現状純正のままのシルバー塗装からバレル研磨でのフルポリッシュ加工ご希望で北海道よりご依頼いただきました。
このデザインのフルポリッシュ加工はかなり手間がかかり大変です。
元の塗装を剥離し、ブラスト処理をします。
フルポリッシュ加工はバレル研磨と言う機械にかけますが、塗装を剥離しそのままバレル研磨機にかけただけでは綺麗な鏡面ポリッシュにはなりません。
バレル研磨にかける前に手作業にて下地研磨を行ってからバレル研磨にかける事で隅々まで綺麗な鏡面ポリッシュになります。
この手作業により下地研磨がかなり大変な作業で、トータル作業時間の多くがこの段階の作業になります。
下地研磨後にまずはバレル粗研磨にかけます。
バレル粗研磨後にバレル仕上げ研磨にかけると綺麗な鏡面ポリッシュになります。
最初の下地研磨の作業がしっかり施されていれば、各工程1発でここまで光ります。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
ザックリの判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割り程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回はクリアー塗装ご希望でしたので、クリアーをパウダーコートします。
焼き付けて完成となります。