希少15インチケーニッヒ(SSR製)ディスク色変え塗装/リバレル加工
私は15インチケーニッヒは過去に見た事が無いので、希少なホイールなのだと思います。
ケーニッヒにはSSR(スピードスター)製とディスモンド製があり、今回の15インチケーニッヒはSSR製でした。
ディスクの塗装がボロボロなので、シルバーからホワイトへ色変え塗装と、リム交換リバレル加工ご希望で、茨城県よりご依頼いただきました。
リバレルリムは、入荷までに2〜3ヵ月かかり、特に最近はこれより長く納期がかかっていますので、先にリムを発注し、入荷までに出来る作業を進めていきます。
今回はアウターリムだけ交換なので、ディスクとインナーリムの作業を進めておきます。
インナーリムはブラックご希望なので、回転研磨で素地を整えてからブラックをパウダーコートします。
ディスクは現状のシルバーからホワイトへ色変えです。
塗装を剥離し、ブラスト研磨で素地を整えます。
まずはホワイトをパウダーコートします。
焼き付けてホワイトを硬化させます。
スポークのロゴ文字に黒を入れます。
普通のケーニッヒは、ロゴ文字はステッカーですが、今回の15インチケーニッヒは文字が彫ってあるタイプです。
文字の周囲をマスキングで隠して黒で塗装します。
この時の黒塗装は、最後はパウダーコートクリアーで閉じるので、普通の塗料ではパウダーコートの焼き温度180度には耐えられないので、耐熱性の高い塗装で行います。
最後にディスク丸ごとパウダーコートクリアー塗装をし、もう一度焼き付けてディスク完成です。
オーナメントリングはポリッシュ磨きし、これもパウダーコートクリアー塗装します。
アウターリム入荷です。
今回は平均的に3ヵ月程で入荷しました。
リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷するので、ポリッシュご希望の場合は、このままでも良いと言えば良いのですが、多少バフ目や擦れ跡などはあるので、自社で磨き直して綺麗な鏡面にします。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消出来ますので、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去出来ませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回はクリアー塗装ご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
最後に組付けをして完成となります。