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希少15インチケーニッヒ(SSR製)ディスク色変え塗装/リバレル加工

2023年7月22日
ケーニッヒの15インチホイールです。

私は15インチケーニッヒは過去に見た事が無いので、希少なホイールなのだと思います。

ケーニッヒにはSSR(スピードスター)製とディスモンド製があり、今回の15インチケーニッヒはSSR製でした。

ディスクの塗装がボロボロなので、シルバーからホワイトへ色変え塗装と、リム交換リバレル加工ご希望で、茨城県よりご依頼いただきました。



リバレルリムは、入荷までに2〜3ヵ月かかり、特に最近はこれより長く納期がかかっていますので、先にリムを発注し、入荷までに出来る作業を進めていきます。

今回はアウターリムだけ交換なので、ディスクとインナーリムの作業を進めておきます。

インナーリムはブラックご希望なので、回転研磨で素地を整えてからブラックをパウダーコートします。




ディスクは現状のシルバーからホワイトへ色変えです。

塗装を剥離し、ブラスト研磨で素地を整えます。



まずはホワイトをパウダーコートします。



焼き付けてホワイトを硬化させます。

スポークのロゴ文字に黒を入れます。

普通のケーニッヒは、ロゴ文字はステッカーですが、今回の15インチケーニッヒは文字が彫ってあるタイプです。

文字の周囲をマスキングで隠して黒で塗装します。

この時の黒塗装は、最後はパウダーコートクリアーで閉じるので、普通の塗料ではパウダーコートの焼き温度180度には耐えられないので、耐熱性の高い塗装で行います。





最後にディスク丸ごとパウダーコートクリアー塗装をし、もう一度焼き付けてディスク完成です。


オーナメントリングはポリッシュ磨きし、これもパウダーコートクリアー塗装します。



アウターリム入荷です。

今回は平均的に3ヵ月程で入荷しました。



リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷するので、ポリッシュご希望の場合は、このままでも良いと言えば良いのですが、多少バフ目や擦れ跡などはあるので、自社で磨き直して綺麗な鏡面にします。



ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。

判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。

ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。

酸化白濁りはDIY手磨きで解消出来ますので、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。

一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。

また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。

白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去出来ませんので、DIY処理は出来ません。

以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。

今回はクリアー塗装ご希望なので、クリアーをパウダーコートします。



最後に組付けをして完成となります。