ケーニッヒのディスクブラッシュドカスタム+リム交換リバレル加工
ケーニッヒにはSSR製とディスモンド製があり、SSR製はリムの上にディスクが乗り、、ディスモンド製はリムの下にディスクが入ります。
今回は、ディスクブラッシュドでのカスタムリメイクと、アウターリム交換リバレル加工ご希望で、北海道よりご依頼いただきました。
リバレルリムは入荷までに数ヵ月かかりますので、先にリムを発注し、入荷までの間に他の作業を進めていきます。
今回ディスクはブラッシュドご希望なので、元の塗装を剥離後に、センターキャップも同時にブラッシュド加工を行います。
スポークのロゴ文字は、塗装後にカッティングステッカー貼り付けでも出来ますし、塗装での文字入れでも出来ます。
カッティングステッカー貼り付けの方が費用は安価で、塗装での文字入れの方が費用少し高くなります。
今回は、塗装での文字入れご希望でしたので、塗装用でロゴ文字の文字を抜いたシートを作ります。
既定の位置に貼り付け、養生します。
塗装をしますが、最後にパウダーコートクリアーで閉じるので、普通の溶剤塗料ですと、パウダーコートの焼き温度180℃には耐えられませんので、耐熱性のある塗料で塗装します。
シートと養生を剥がして、塗装での文字入れ完了。
最後にクリアーをパウダーコートします。
インナーリムはブラックに色を変えて再使用ですので、塗装剥離後に素地を整えてブラックをパウダーコートします。
アウターリム入荷です。
リバレルリムのアウターはバフ磨きの状態で入荷するので、ポリッシュご希望の場合はそのままでの良いと言えば良いのですが、多少バフ目や擦れ跡等はあるので、自社で磨き直しています。
ポリッシュ後のクリアー有無は任意で選択していただきます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割り程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆びは、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回は鏡面の輝き重視でクリアー塗装無しを選択されました。
後は組付けをして完成となります。
アウターリムはクリアー無しの鏡面ポリッシュなので、文字通りこの映り込みです。