wedsアルビノ15インチをオリジナルと同じに再塗装&リバレル加工
旧車系ホイールは、ほぼほぼSSRが多いですが、ウェッズで旧車系で3Pは中々珍しいかと思います。
今回は、オリジナルと同じに再塗装と併せてアウターリム交換リバレル加工で6.5jから7.5j/8.5jへサイズアップご希望で、岐阜県よりご依頼いただきました。
リバレルリムは入荷までに平均3ヵ月程かかりますので、先にリムを発注し、入荷までにディスクの再塗装を進めておきます。
元の塗装を剥離し、ブラスト処理後にシルバーでパウダーコートします。
センター部分をブラックにするので、マスキングで養生し、ブラック塗装します。
最後のクリアーはパウダーコートにするので、ここでのブラック塗装は通常の溶剤塗装で行うと、その後のパウダーコートクリアー塗装時の焼付け温度180℃には耐えられませんので、耐熱性のある塗装で行います。
ただし、パウダーコートクリアーとの密着性の愛称の良し悪しがあるので、ただ耐熱性のある塗料と言う事ではなく、低熱性のありパウダーコートとの相性が良い塗料を使います。
最後にパウダーコートクリアーで閉じます。
アウターリムの入荷です。
リバレルリムのアウターはバフ磨きの状態で入荷しますので、ポリッシュ仕上げの場合はそのままでも良いと言えば良いのですが、多少バフ目や擦れ跡はあるので、自社で磨き直して綺麗な鏡面ポリッシュにします。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー膜)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消出来ますが、定期的に手磨きをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆びは、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
旧車系ホイールに関しては、アウターリムはクリアー無しご希望がほとんどで、今回もクリアー無しでいきます。
後は組付けをして完成となります。
クリアー無しなので鏡面文字通りこの映り込みです。
ピアスボルトは黒に再塗装で再使用しています。
インナーは交換無しなので、切削肌にして再使用です。
今回は3Pですが、アウターリムとインナーリムが溶接になっているタイプでした。
3Pでも今回のホイール同様にアウターリムとインナーリムが溶接タイプも多く、元々と同じく溶接をするかしないかは、事前にご相談して決めます。
溶接するしないでリスクもあり、詳しくはリム交換(リバレル)における注意点<リスクや対応策>
で解説しておりますので、参考にしていただければと思います。