BBSスーパーRSをフルポリッシュ加工+リバレルで20→21インチ化
バレル研磨でのフルポリッシュ加工と併せて、リム交換リバレル加工にて20インチから21インチ化ご希望で、長野県よりご依頼いただきました。
リバレルリムは入荷までに平均2〜3ヵ月かかりますので、先に発注をし、入荷までに出来る作業を進めておきます。
今回はインチアップなので、リムはアウターもインナーも両方交換となりますので、ディスクのポリッシュ加工を進めていきます。
まずは元の塗装を剥離、ブラスト研磨後に、エアーツールを駆使しながら下地研磨を施します。
スーパーRS、RSのポリッシュは、センターの凹面も光らせる必要ありますので、この凹内の研磨が厄介です。
ディスクの凹内もワッフルプレート側の凹内も同じく下地研磨をします。
下地研磨後にバレル粗研磨をかけます。
最後にバレル仕上げ研磨にかけ、ディスク、ワッフルプレートのポリッシュ化完了です。(完成時画像忘れました…)
文章で書くと短いですが、結構な手間と長い道のりです。
リバレルリムが入荷しました。
リム発注時は納期目安3ヵ月程と言う事でしたが、最終的に入荷したのがなんと半年ちょっとかかりました。
海外相手ですと、1ヵ月程度遅れる事は日常茶飯事ですが、今回は特に酷かったです。
途中何度も確認をする度に「いついつ発送予定」と言うのですが、ことごとくその通りに発送されなく、3ヵ月予定が倍以上かかりました。
これほど遅れるのは稀ですが、過去にも無くは無いので、海外相手は日本人の常識は通用しないので、いつも困ります。
事情を理解していただき、快く受け入れていただけるユーザー様でしたので、ユーザー様に感謝です。
インナーリムはブロンズご希望でしたので、脱脂洗浄後にブロンズをパウダーコートします。
アウターリムはポリッシュの状態で入荷しますので、ポリッシュご希望の場合は、そのままでも良いのですが、多少擦れ跡等はありますので、自社で磨き直しております。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回は、リムもディスクも鏡面感重視でクリアー塗装無しを選択されました。
最後に組付けをします。
ピアスボルトは、元々は2Pなので、3Pとなる事で長さがなりなくなりますので、自社で在庫しているRSの中古再メッキ品と交換しています。
RSは元々3Pモデルなので長さが足ります。