BBSRSリム交換+ディスクバレル研磨/メッシュ内キャンディー塗装
リム交換リバレル加工と併せて、ディスクをバレル研磨ポリッシュ加工+キャンディー塗装カスタムご希望で北海道よりご依頼いただきました。
リバレルリムは入荷までに平均3ヵ月前後かかりますので、先に発注を済ませ、入荷までの間に出来る作業を進めていきます。
今回リムはアウターもインナーも両方交換なので、ディスクの作業を進めていきます。
1Pホイール丸ごとポリッシュやディスクのポリッシュはバレル研磨と言う機械にかけて行いますが、元の塗装を剥離してそのままバレル研磨にかけるだけで綺麗なポリッシュになる訳ではありません。
塗装剥離後の手作業による下地研磨を施す必要があり、この下地研磨が手間も時間もかかります。
塗装剥離、ブラスト処理後に下地研磨を行います。(画像忘れましたので別の事例画像です)
下地研磨後にバレル粗研磨にかけます。
最後にバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗なポリッシュとなります。
最初の段階の手作業による下地研磨がしっかり施されていれば、各工程1発でここまで光ります。
ここからキャンディー塗装に入りますが、まずキャンディーゴールドでパウダーコートします。
焼き付けて硬化後に天面だけもう一度磨き直してキャンディーゴールドを剥ぎ落します。
メッシュ内はキャンディーゴールド、天面は無垢ポリッシュにします。
天面ブラッシュドでしたら楽ですが、塗膜を削り落としてまたポリッシュにするので、結構手間です。
最後にクリアーをパウダーコートでディスク完了です。
リムの仕上げですが、インナーはグロスブラックご希望なので、脱脂洗浄後にグロスブラックをパウダーコートします。
リバレルリムのアウターはバフ磨きの状態で入荷しますので、ポリッシュご希望の場合はそのままでも良いのですが、多少のバフ目等ありますので、自社で磨き直して綺麗な鏡面にしています。
ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
ザックリの判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますので、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回は輝き感重視でクリアー塗装無しです。
ピアスボルトはゴールドメッキ調希望なのです。
錆があるので再メッキ加工をしてからキャンディーゴールドでパウダーコートします。
後は組付けて完成となります。
6角キャップはお客様お持ち込みの物を加工取付しています。
これとは別に純正6角キャップもポリッシュ加工で綺麗にし、エンブレムはプラチナを取り寄せ、塗装を剥ぎ落してクリアーに磨き、イエロー塗装でイエローエンブレムバージョンも作りました。