19インチのレオンハルトRitterを20インチ化+ディスクガンメタ塗装
現状19インチリバースから、ステップリムに換装で20インチ化のリム交換リバレルと、ディスクがクロームメッキで腐食も出てきているため、クローム剥離からのガンメタへ色変えご希望で、北海道よりご依頼いただきました。
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リムはインチアップ化のためアウターもインナーも交換になるので、リムが入荷するまでの間にディスクの作業を進めていきます。
ディスクはクロームメッキで、クロームメッキは塗装剥離のようには剥離出来ませんので、電解剥離と言う方法での剥離になり、剥離をするだけでまぁまぁ費用かかります。
また、クロームメッキが腐食していると、剥離をすると素地は想像以上に腐食浸食されている場合が多いので、クロームメッキベースのリメイクは、剥離代が余計にかかる上に、素地の浸食状態によっては、必ずしも綺麗に仕上げる保証はないので、割に合わない面もあるかもしれません。
今回もやはり浸食はありましたが、酷く目立つ程ではありませんでしたので、ラッキーと言えるかと思います。
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浸食跡はパテ処理そすれば平滑になりますが、パテですと後々何か悪さをする可能性もありますので、そこまで酷く無ければそのままの方が不安点なく済みますので、今回はそのままで行きます。
ガンメタは、ガンメタとしては特に明るすぎず暗すぎず、平均程度のギャラクシーグレーを使います。
ギャラクシーグレーをパウダーコート、焼付け硬化後にクリアーをオーバーコート、もう一度焼き付けてディスクのクロームメッキからガンメタへ色変え完了です。
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ピアスボルトも元々はクロームメッキで腐食が出ていましたので、再メッキする事は出来ますが、6角穴付きタイプの場合は、再メッキをしても穴の中が綺麗に再メッキにならない場合もあり、今回のピアスボルトの場合は、社外汎用でほぼ同形状の物をご用意出来ましたので、交換となりました。
半分はキャンディーゴールド塗装でゴールドメッキ調に、半分はクロームメッキのままなので、腐食防止としてクリアー塗装で仕上げます。
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19リバース→20インチステップのリム入荷です。
リバレルリムは入荷まで平均3ヵ月前後程度が多いですが、今回は4ヵ月程かかりました。
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リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷しますので、ポリッシュご希望の場合はそのままでも使えますが、多少擦れ跡やバフ目はありますので、自社で磨き直して綺麗な鏡面にしています。
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ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。
簡単な判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜となるクリアー膜が無いので、徐々に酸化により白濁してきます。
酸化白濁はDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁はしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆びは、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回はクリアー塗装有りご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
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インナーリムは、汚れが目立たないようにと言う事で、インナーで一番人気カラーのグロスブラックご希望なので、脱脂洗浄後にグロスブラックをパウダーコートします。
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これで全ての作業完了したので、後は組付けをして完成となります。
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ピアスボルトは両端がゴールクローム調、中がクロームです。
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