BBS LMの19インチホイールをバレル研磨でのフルポリッシュ加工
インナーリムはブラックご希望ですので、元の塗装を剥離し、回転研磨で素地を整えてから、ブラックをパウダーコートします。
焼き付けブラック硬化後に、アウターリムをポリッシュ加工します。
ポリッシュに対してのクリアー塗装有無は任意で選択いただけます。
判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。
ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー膜)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。
一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。
また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。
白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。
以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。
今回はクリアー塗装ご希望でしたので、クリアーをパウダーコートします。
次にディスクのポリッシュ加工に入ります。
作業中の画像がありませんが、元の塗装を剥離、ブラスト処理後にエアーツールを使いながら下研磨を行います。
手作業による下研磨完了後に、バレル粗研磨にかけます。
最後にバレル仕上げ研磨にかけポリッシュなります。
最後は機械作業をなりますが、塗装を剥離した物をそのままバレル研磨にかけるだけでは綺麗なポリッシュにはなりません。
最初の段階の手作業による下研磨が仕上がりに直結する重要な作業となり、この作業が全行程時間の多くを占めます。
ディスクもリム同様にクリアー塗装ご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
最後に組付けをして完成となります。