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BBS RS2 18インチホイールをリム交換19インチ化+ブラッシュド加工

2024年6月15日
BBS RS2の18インチホイールです。

元々はリバースリムで、それをステップリムに交換で19インチ化と、ディスクのブラッシュド加工ご希望で、福岡県よりご依頼いただきました。



リバレルリムの納期は平均3ヶ月程かかりますので、最初にリムを発注しておき、入荷までに出来る作業を進めておきます。

今回リムはアウターもインナーもセットで交換になりますので、ディスクのブラッシュド加工を進めていきます。

いきなりディスクのブラッシュド完成画像ですが、元の塗装を剥離、ブラスト研磨後に、全てフリーハンドでブラッシュド目を入れていきます。

RS2のディスクの形状的にブラッシュドは結構難しい形状です。




ブラッシュドですとスモークやキャンディー系も似合いますが、今回はクリアー仕上げご希望ですので、クリアーをパウダーコートします。



リバレルリム入荷です。

今回は入荷まで4ヶ月程かかりました。




RS2は元々はアウターとインナーが一体の2Pリムで、ピアスボルトも16本しか付いていないので、3Pとして組付けて使用すると、必ずと言って良い程ピアスボルトが折れます。

なので、アウターとインナーを溶接し、理論上アウター/インナー一体の2Pリムと同じにします。

リバレルにおけるリム溶接の可否は、リム交換(リバレル)における注意点<リスクや対応策>にて詳しく解説しておりますので参照下さい。

溶接は、半自動溶接機を使い、リム溶接専用に開発/ワンオフ製造した自動溶接機で行います。

フルデジタルのパルス溶接なので、スパッタ(溶接火花の飛び散り)もほぼなく、溶接跡もメーカー製造での溶接跡と同等、それ以上に綺麗に仕上がります。




インナーリムはブラックにするので、一旦ブラックでパウダーコートします。



焼き付けてブラック硬化後に、アウターリムを鏡面ポリッシュに仕上げます。



ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択していただけます。

判断基準としては、鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー有り、と言う感じになります。

ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー膜)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。

酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。

一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、鏡面無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。

また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。

白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。

以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。

今回はクリアー塗装ご希望でしたので、クリアーをパウダーコートします。




後は組付けをして完成となります。

2Pから3Pになる事で、元々のピアスボルトは長さが足りなくなりますので、汎用の3P用ロングピアスに交換しています。