希少ワーク/レスコパルスワンをオーバーホール兼ねてリバレル加工
旧車系ホイールと言えばSSRがほとんどですが、ワークはあまり見ませんね。
しかもレスコと言う名前も今は聞く事がありませんので、希少なホイール、ブランドではないかと思います。
40年以上昔のホイールなので、劣化があって当然で、今回綺麗にオーバーホールを兼ねて、アウターリム交換リバレル加工ご希望で、東京都よりご依頼いただきました。
リバレルリムは入荷までにかなり時間がかかりますので、入荷までの間に出来る作業を進めておきます。
アウターリム交換ですが、旧車3Pホイールは、ディスクをアウターリムとインナーリムとでサンドイッチにし、溶接になっておりますので、交換する側の溶接をカットしてリムを切り離します。
ディスクの塗装を剥離、ブラスト処理で塗装の下地を整えます。
元々黒からゴールドへ色変えご希望ですので、ゴールドをパウダーコートします。
星形の天面は切削になっていますので、同じように切削肌に加工します。
旧車系ホイールでこのようなデザインは良くあり、磨きでツル肌ポリッシュにされている物も多くありますが、オリジナルは切削肌でポリッシュではありません。
最後にクリアーをオーバーコートします。
アウターリム入荷です。
リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷しますので、ポリッシュご希望の場合はそのままでも使えますが、多少バフ目や擦れ跡はありますので、入荷後に自社で磨き直しをしています。
アウターリムを組付けし、元々と同じく溶接をします。
以前まではTIGでの手溶接でしたが、今は専用の自動溶接機で行っておりますので、溶接跡も均一で綺麗です。
完成です。
ピアスボルトは交換、ピアスボルトの山形台座はウェットショットで綺麗なアルミ色に戻しています。
インナーリムは切削研磨肌で綺麗にしています。