ケーニッヒメッシュ17インチを18インチ化&ディスクハイパー塗装
ケーニッヒと言えば、往年の5本スポークしかイメージがありませんが、珍しくメッシュのケーニッヒです。
人気が無くて中古が少ないのか、そもそも数が少ないのか分かりませんが、私実物を見たのは初でした。
ケーニッヒはSSR製とディスモンド製がありますが、このメッシュタイプはTWSで有名な鍛栄舎製です。(が、鍛造ではありません)
現状が17インチリバースで、これをステップリムに換えて18インチ化とディスク色変えハイパー塗装ご希望で、北海道より入庫いただきました。
リバレルリムは入荷までに平均3ヶ月程かかりますので、最初に発注をしておき、入荷までに他の出来る作業を進めておきます。
今回はリムはアウターもインナーも換えるので、ディスクの塗装を進めていきます。
元々のゴールド塗装を剥離、ブラスト研磨で素地を整えます。
カラーは、パウダーコートでのハイパーブラックご希望です。
ハイパー塗装は基本溶剤塗装になりますが、密着が良くないと言う特性があるため、丈夫なパウダーコートで表現になりました。
溶剤でのハイパー塗装(ハイパーブラック)の場合は、黒を透かせて銀幕ですが、パウダーコートでの表現の場合はこの逆になり、銀を透かせて黒になります。
ベースとなる銀(高輝度シルバー)をパウダーコートします。
焼き付け硬化後にスモークをオーバーコートします。
もう一度焼き付けスモーク硬化後にクリアーをオーバーコート、さらにもう一度焼き付けてパウダーコートでのハイパーブラック表現完成です。
センターのリングはポリッシュにし、これもクリアーをパウダーコートします。
リバレルリムの入荷です。
元々も3Pですが、アウターとインナーが溶接になっている3Pでした。
ピアスボルトも40本付いているので、溶接無しで3Pとして組付けでも良いかもしれませんが、元々が溶接になっているので、同じようにするためにアウターとインナーを溶接にします。
リバレル後の溶接の必要か仏必要かは、リム交換(リバレル)における注意点<リスクや対応策にて詳しく解説しておりますので参照下さい。
溶接はリム溶接用自動溶接機で行いますので、均一で綺麗に溶接されます。
リムの仕上げは、インナーはシルバー、アウターはポリッシュにしますので、まずはインナーをシルバーにパウダーコートします。
焼き付けシルバー硬化後にアウターをポリッシュにします。
最後にリム丸ごとクリアーをパウダーコートします。
リムとディスクを組付けて完成となります。