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マツダスピードMS-01を2Pリム交換+ブラッシュド/キャンディ塗装

2024年10月19日
マツダスピードMS-01の17インチホイールです。

今回はディスクのブラッシュド加工+キャンディー塗装と合わせて、現状17インチリバースからステップリムに換えて18インチ化ご希望で、兵庫県よりご依頼いただきました。



リバレルリムは普通はアウターリム、インナーリム別々の3Pリムになりますが、今回諸々の事情がありアウターとインナーが一体の2Pを初めて仕入れしました。

2Pリムは後々アウターだけ、もしくはインナーだけ交換したい、と言う事が出来ないので、特に大きなメリットは無いかもしれませんが、価格がちょっとだけ安価なのと、2Pをリバレルすると3Pになるので、基本的にはアウターとインナーを溶接するようにしていますが、その作業が無いのでその分の工賃が無くなる、と言う費用面でのメリットは多少あります。

2P→3P化リバレルのリムの溶接に関しては「リム交換(リバレル)における注意点<リスクや対応策>」にて参照下さい。

側面にリブが作られていて剛性も高そうです。





先の「諸々の事情」と言うのは、今回のマツダスピードMS-01は、ディスクが裏からリムに入る「アンダーディスク」と言うタイプで、純正は組付けた時にリムのピアスボルトの面とディスク外周面とが同じ高さになるように作られていますが、3Pにするとリム厚が2枚分になり、ディスク外周面よりもリムのピアスボルト穴の面が高くなってしまい、それではちょっと不格好に見える、と言う事でした。

リム側もしくはディスク側を削って高さを合わせる事も考えましたが、どちらも元々の厚みがそれほど厚くは無いので、これ以上薄くなるとちょっと不安だろう、と言う事でした。

そこで2Pリムの対応有無を調べ、ピアスボルト面部分の厚みを見たところ、元々の純正リムよりは厚いので削る必要はありますが、削っても大きな不安は無い厚みがある事が分かりましたので、今回初めて2Pリムを扱ってみる事になりました。

2.5㎜程高いので、ピアスボルト面を2.5㎜削りディスク外周と高さを合わせる事にしました。



リムの仕上げですが、インナーはブラックにしますので、まずはブラックでパウダーコートします。




焼き付けてブラックを硬化させます。

ディスクを大きく見せる目論見で、アウターのピアスボルト面だけディスクと同じ色にします。

ピアスボルト面をブラッシュドに加工し、ディスクに使うキャンディーフールズペニーをパウダーコートします。



焼き付け硬化後に、ピアスボルト面以外をブラッシュドにし直します。



最後にクリアーを丸塗りします。



ディスクもブラッシュド加工をします。





キャンディーフールズペニーをパウダーコートします。



焼き付けて一旦硬化させ、クリアーをオーバーコートします。




センターキャップのエンブレムはマットブラックにします。




ピアスボルトは、RALの8017で、濃いチョコレート色位のカラーの艶消しにします。

RAL8017塗装後にマットクリアー塗装です。




6角キャップは、ネジ部は樹脂で圧入になっているためパウダーコート不可で、RAL8017近似で溶剤塗装にします。

6角キャップに付くダミーの割ピンの入る部分も樹脂なので、溶剤塗装でシルバーに塗装します。

スポークステッカーも制作しております。

後は組付けて完成となります。

元々ディスクの腐食が結構酷かったため、除去仕切れない深い浸食跡は部分的に残りました。