ワタナベ マグネシウムホイール パウダーコート再塗装

リムにスリ傷です

この程度の傷ですので、最初は部分修理のみの予定でしたが
全体的に艶も引けてきていましたので、この機会にと
4本ともフルオーバーホールになりました
いつものように剥離から入りますが、マグの場合は、通常使われる
剥離剤は使えません。
マグ専用の剥離剤で剥離し、側面、インナーは研磨します


中間処理の画像ありませんが・・・
まずは脱脂洗浄します。通常はこのまま塗装工程に入りますが
マグの場合は1工程追加し、化成処理します。
化成処理とは?
表面皮膜形成のひとつで、素材、特に金属の表面に処理剤を
作用させて化学反応を起こさせることで、元の素材とは違った性質を
与える処理です。 電気化学による酸化、化学薬品による酸化反応などがあります。当社では後者の方法です。
効果としては、耐食性や塗料との親和性などの向上です。
化成処理後はパウダーコート塗装です
これもいきなり完成画像ですが・・・。




カラーはレイズのチタニウムシルバー近似色です
マグネシウムは、外気に触れることですぐに酸化腐食します。
ガリ傷を発見したら、すぐにタッチペンなどで、外気から遮断しなければなりません。
そんな特性なので、パウダーコートは最適です。
塗装前の化成処理はしなくても良いのですが、マグネシウムの特性を
カバーする為にも、するにこしたことはありません。