トヨタ2.5リッターV6エンジン車マフラーの錆び穴・排気漏れ特徴
マフラー溶接修理のお問い合わせやご依頼をいただく際によくある理由は、排気異音の問題以外にも、車検が通らないという理由があります(※ユーザー車検代行ご依頼時にご用命いただく事もあります)。
中でもトヨタの2.5リッターV6エンジン車両、特にクラウンやマークXのマフラー排気漏れ修理ご相談・ご依頼を多くいただきます。
大抵の車両が、運転席の下辺りから排気漏れしている音が聞こえ・・・リフトで車両を持ち上げて見てみると、マフラーの上面に穴が空いている症状が多く、その箇所は遮熱板との間になるので直には排気漏れ箇所を確認することができません。
そのためこの場合は、車からマフラーを取り外さなければ錆び穴の度合いが分からなく、修理の可否や範囲などの判断もマフラーを外してからという流れになります。
また遮熱板についても、錆びで一部が朽ちて、外れ落ちている事もあります。その場合、遮熱板はメーカーからの部分的な販売は無く、一式購入となってしまいます。
今回ここでマフラー排気漏れ修理事例として紹介する車両は、遮熱板へ固定取付するため溶接されているステーのふちに沿って小さな錆び穴が無数に空いていました。また、そのステーも錆びによって剥がれていましたので、錆び穴すべてを溶接で埋めた後、ステーも溶接して固定し直しました。
裏返しして、裏側(※下画像の緑枠箇所)もしっかりと溶接しました。さらに、別箇所(※下画像の赤枠箇所)の遮熱板へ固定するバンドの裏に隠れて、線のように細い錆び穴が空いていたので、この線状に空いた穴も溶接して埋めました。
↓部品図で見た修理箇所(※下画像の桃色箇所)です。
これで、今回ご紹介した車両は無事に排気漏れが解消されました。
一般的な車両はマフラーのパイプ本数が1本で、錆によって穴が空いてしまう際も1箇所だったりするのですが・・・クラウンやマークXなどは以下のような特徴があります。
- パイプが2本に別れた先の箇所に錆び穴が空きやすく、また、錆び穴は数箇所〜複数箇所となるケースが多い
- マフラーを車から外さないと確認ができない位置に錆び穴が空きやすい
また、遮熱板にも以下のような特徴があります。
- 一旦外した遮熱板を取り付けし直す事は困難となる
- 遮熱板はメーカーからの部分的な販売は無いので、新品購入する場合は一式購入となる
<まとめ>
トヨタの2.5リッターV6エンジン車両、特にクラウンやマークXのマフラー錆び穴修理は・・・車から外さないと作業できない事が多く、また錆び穴の数は数箇所〜複数箇所となるケースが多いので、修理金額も高額になりやすいです。ただ、新品もしくはリサイクル品を買うよりはかなり安く済みます。
車検を乗り切る為のマフラー修理でお困りの際はご相談に乗りますので、お問い合わせください。