スイフトスポーツ ZC33S OS技研 デュアルコアLSD 組込!
今までのトルク感応型LSDは、左右輪のトルク差を利用して作動していましたが、左右輪のトルク差が発生することによって、LSDに内蔵されたカムが作動してLSDとしての効きが発生します。
トルク差を利用しているため、予備動作が無く、反応が速いのが特徴です。
しかし、デメリットとしてトルク差が100%になると作動できない点です。
それに比べ、回転感応型LSDはタイヤが空転してからLSDとしての効きが発生します。
そのため、回転感応型LSDは反応が遅くなるのが欠点でした。
デュアルコアLSDはトルク感応型と回転感応型の双方のいいとこどりです。
デュアルコアLSDは通常トルク感応型LSDとして働き、片輪が完全に浮いた場合に回転感応型として機能する可変トルク機能を持ったLSDです。
従来のスーパーロックLSDは平行なギアですが、デュアルコアLSDのサイドギアはスパイラル形状になっています。
『FREE状態』
車輪が浮いていない時は、OSスーパーロックLSDとして作動します。
『LOCK状態』
ひとたび車輪が浮いて急激な空転をした場合、サイドギア外周のスパイラル形状により、フリクションプレートが押しつけられ、「擬似的なイニシャルトルク」※を発生します。
その時に発生した「擬似的なイニシャルトルク」がきっかけとなってカムを作動させ、LSDとしての効きを発生します。