開発車輛 GRヤリスのエンジンブローを検証!
長年色々なエンジンをチューニングしてきましたが、ここまでのエンジンブローは初めて見ました。。。
エンジンブローした時はサーキットの全開走行時でしたが、アクセルオンではなくアクセルを抜いた状態でブローしました。。。
ブロックを突き破ってコンロッドが飛び出していたので、油圧低下などによるコンロッドメタルの焼き付きだと思っていましたが、バラしてみるとコンロッドメタルは全く問題なく、ピストンが木っ端微塵になっておりました。。。
燃料トラブルによる異常燃焼でデトネーションが起きたか、バルブスプリングのサージングによりバルブとピストンが当たってしまったなど、色々考えましたがこの状況を見ると、ピストンの耐久性やスーパーノッキングと言われる直噴エンジン特有のピストン粉砕が1番考えられます。
2番ピストンは無事で、1番と3番ピストンが粉砕されていたので、ピストン本体の耐久性も考えられますが、エンジンオイルによるLSPI現象が起きて着実にピストンにダメージが入ってしまったか、瞬間的にピストンが木っ端微塵になってしまった可能性があります。
エンジンブローにより、トランスファー、タービン、エアコン、スターターなど、補器類もかなり破損しました。。。
スペアエンジンを用意していたので、まずはそのまま中古エンジンを搭載して、LSPI対応のSP規格のオイルに変更してテストをします。
間もなくHKSからピストンとコンロッドがリリースされますので、今後はそちらのパーツや海外製のカムシャフトも組み込んでからタービン交換を行いテストしたいと思います。
今後はGRカローラも納車されますので、そちらも同時にがんがんテストしていきます!