薩摩へ:2013年4月29日 DAY-2
2013年5月22日
「The25th Super TOUR DE BLUEISLAND 2013」レポート約503km 約14時間30分の快適な船旅で宮崎港へ着岸
九州へ上陸
フェリーを下船して準備スタート!
下船したライダーはそのまま続々スタートしていきます。
サポートカー積載時に折り曲げたマップケースを戻してメンテナンスをします。
昨晩のり付けをしたDAY-2のコマ図(ルートマップ)をマップケースにセットをします。
準備完了!
DAY-2 4/29 413.00km DIRT 96.49km
「薩摩へ。」
船を降りて走り始めるのは、日向灘を望む美しい海岸線。
鬼の洗濯板を見て山深い九州の山へ分け入る。時間と感性の旅のはじまりを感じる。
心にしみる美しい九州の景観に心を動かし、懐かしい町並みにタイムスリップをしながら「薩摩へ」内之浦のロケットセンターを経て大隅半島の林道群に挑む。
そして、本土最南端の佐多岬へ。
開聞岳を見ながらのシーサイドラン。
夕日が美しい。
ラリー用語「コマ図(コマ地図)」
ルートマップとも呼ばれるラリーの行程を示した地図のことです。
コマ地図と呼ばれる理由は、目的地までの道順をひとつずつのコマで指図するところからそう呼ばれるようになりました。
交差点や分岐点、時には直進であっても確認をするための目標物が、スタートからのトータルの距離と、前のコマからの区間距離とで示されます。
海外だとこれに方位などや遠景が書き込まれて表情豊かなコマ地図になります。
バイクの場合は基本的にトータル距離を主体にナビゲーションをしますが、クルマだと区間の距離で走行することが一般的です。
ラリーでは主催者の示すコマ地図と、実走行の距離のずれを補正値として、距離測定用の機器に入力して極限までマッチングを取ります。
無機的なコマ地図なのですが、思いがけない風景に出くわしたり、書き込まれた図などに対して想像力を働かせていくことから、コマ地図での走行は知的でとても楽しいものだと思われます。
SSERに参加しようと思っている方へ「コマ地図の説明」
SSERの場合は、1989年から始まったTBIからコマ地図を描いています。
WRCなどの4輪のラリーで使うコマ地図とパリダカールなどのラリーレイドで使うコマ地図などを参考に独自に作ったものです。
まず舗装路は2本の実線で書かれていてそれが大きな国道であっても、細い山道であっても舗装路は舗装路!として同じに書いています。
そして未舗装路は1本の実線。さらに破線の場合は道が無い場合のときに用います。
コマ地図は、制作した者と読む者との主観とのズレがあります。
それは特に「強調するもの」が違うということです。また交差点などは、どの地点で距離を測ったかによって、次のコマでは少なくないずれが生じてきます。
大きな交差点では停止線。小さな交差点では交差の中央で取ることが多いです。
また距離の補正ですが、高速道にあるキロポストを参考にしてください。
ご自身のクルマのトリップメーターを、あるキロポストで0にリセット。
10km先のキロポストを通過する際に、どのくらいのずれがあるかを把握します。
しかし通常のクルマのタイヤでは、ほとんど差は無いと思いますが4輪駆動車などではタイヤサイズによって10%近いずれが生じてきてることがあります。
コマ地図は、かなり正確ですから同じような目標物があって「ちょっと距離が違うけど、このコマ地図の絵は、これだな」と決めて曲がったりすると、ミスコースすることが少なくありません。
「コマ地図の見方と進め方」
実際のコマ地図を見ながら説明してみます。距離の見方と進め方を覚えてください。
①
スタート このフラッグの表示はスタート地点を意味します。このフラッグの直下が0地点です。スタートのあとしばらくは未舗装路という意味です。
②
スタートから100mで舗装道路に合流します。少し左に振るような感じです。
③
スタートから400m、前のコマから300mでT字に当たり左へ曲がります。
④
スタートから2.08km、前のコマから1.68kmで再びT字に当たり左へ曲がります。この手前に青い道路案内標識さらには信号機があることが分かります。
⑤
スタートから6.25km、前のコマから4.17km。T字を右折、さらにすぐに左折です。この場合の距離の計測点は最初の左折箇所です。さらに青い道路案内標識があるはずです。さらに国道番号が示されていますから、国道の確認をします。
⑥
デパート跡とありますから、大きな交差点かもしれません。信号もあります。ただし国道ではなくなっているようです。県(府)道の標識で確認します。
⑦
十字路を右に曲がりますが、この場合のチェックは橋のすぐ手前ということと、青い道路案内標識です。左の道は見落としそうなほど小さいかもしれませんから、十字路として探すと見落としかねません。