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「ツインポイント」と「クラッシュポイントツース」の使用比較感想

2023年5月24日
油圧ショベルバケットツース(爪)「ツインポイント」と「クラッシュポイントツース」の使用比較

油圧ショベルバケットツース(爪)で「ツインポイント」を好み、定期的に購入頂いてるユーザー様が数多くおります。この中で一昨年から発売を始めた「クラッシュポイントツース」との使用比較をされているお客様が最近は多くなり、感想を頂くことが多くなりました。大きく集約した意見は以下となりますので参考にして頂ければ幸いです。


【ツインポイント】


掘削に有効!先端が尖った二股形状のバケット爪「ツインポイント」


【クラッシュポイントツース】


小割に効果絶大!特殊超硬材を付けた「クラッシュポイントツース」




土であれば「ツインポイント」、軟岩・舗装・コンクリート・には「クラッシュポイントツース」

硬い粘土層の掘削等には細長い二股の爪となっている「ツインポイント」が勝る。貫入抵抗が低く作業効率が高い。土の場合は摩耗度合いも少ないため交換頻度も低い。軟岩の掘削、舗装・コンクリートの小割となると比較するまでも無く断然「クラッシュポイントツース」が良い。爪の先端に埋め込まれた硬質チップは耐摩耗性が高く、爪がシングルであることで一点に力が集中し少ない力で掘削や破砕を行うことができる。


冬期間に於ける凍上地盤・凍上路盤や除雪・排雪時に於ける圧雪・厚氷に「クラッシュポイントツース」は有効

凍上地盤・凍上路盤・圧雪・厚氷の打撃破砕や切削により掘削といった作業には「クラッシュポイントツース」の効果は絶大で作業効率が上がるのは勿論のこと、通常では無理な状況でも掘削が可能となる。


通常使いにも「クラッシュポイントツース」

作業に応じて都度、バケットツース(爪)の交換をするに越したことは無いが、1日の中で色々な作業がある場合に頻繁に交換することは現実的では無い。「クラッシュポイントツース」の先端突起は一般的な掘削などバケット作業ではさほど気にならない。普段使いでも悪影響は少ない。「ツインポイント」の場合は平らに掘削するなどの作業には不適であり、普段使いとしては難点がある。


中には集草としての使い方も

原野や森林などで表層剥ぎ取りや集草などに「ツインポイント」、「クラッシュポイントツース」を使用している方もいます。場所やオペレーターさんの技能にもよるところですが有効性はあるようです。



◎今後の課題

「ツインポイント」は長年の実績があり油圧ショベル0.1〜0.7m3クラスまでに対応したサイズがあり、価格も安価です。これに対して「クラッシュポイントツース」はまだ認知されておらず、現在は油圧ショベル0.1〜0.18m3クラス用「18S」のみで「ツインポイント」と比べると少し割高です。価格については生産数に応じてとなるので今後低価格でご提供が可能になって行くかと思います。ご要望数に応じて0.25m3クラス用「25S」、0.4〜0.25m3クラス用「30S」、0.7m3クラス用「35S」の製作も考えています。ご要望をお待ちしております。