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意外と知られていないバケットフックの選定方法をご紹介

2024年7月20日
バケットフックの選び方をご紹介します。



本製品は主にバケット背面に溶着して使用します。
現場で起きる軽度な吊り作業はこのフックでスムーズに解消できます。


ではこのバケットフックの選び方をご紹介します。


1.フックの溶着部分のサイズを確認する

フックは溶着で取り付けを行いますので先ずはフック側の溶着スペースをバケット側で確保できるかを確認しましょう。
フック自体の寸法は掲載されています。
また、このフックはしっかりと全周溶接する必要があるため、その溶接代(ようせつしろ)も考慮する必要があります。

このような例はあまり無いと思いますがミニショベルに8t対応フックを付けようとしてもフック自体が大きすぎてバケット側に取り付けのできる平坦な場所がなく取り付けできない等です。


2.フックの使用荷重を確認する

フックにはそれぞれ、使用荷重として、0.75t〜10tまで各種販売されています。
この仕様荷重は原則「このフックに指定t数の荷重をかけても破損しない」とされる重量です。例えば2tの物を吊り上げようとした際、0.75t対応タイプだとフック自体が荷重に耐えきれず、変形や破損しますが、4t対応タイプは一切変形、破損することなく使用できます。


3.荷の吊り方を確認する

フックを利用して荷を吊り上げる際にどのように吊るか、によって耐荷重は変わります。
荷の吊り上げ方を慎重にゆっくり持ち上げるような場合と荷を跳ねさせるように勢いをつけ吊り上げるような場合では選定が大きく変わります。


実例でご紹介します。
管敷設工事で素掘りした後に土留材を吊り設置、管を敷設後、土留材を抜こうとワイヤーをかけ吊り上げようとした際にフックが変形、破損した。
バケットに付けられたフックの耐荷重は4t、土留材の重さは約2tです。
フックの耐荷重に対して吊りには荷重以下なのになぜ破損したのか?



土留材を設置した後から管の敷設作業中に土留材を挟み込むように周囲の土から土圧がかかり抜けなくなったため、オペレーターはアーム操作で勢いをつけ、その衝撃を利用し引き抜こうとしたからです。助走をつけるかのように物を吊ろうとすると実際には重量以上の荷重がフックにかかります。上記実例ではその「助走のような動き」+「引き抜こうとしている土留材へ土圧」からフックにかかった荷重は少なくとも4tを超える物がかかったので変形、破損になったということです。


バケットフックはバックホウ本体に装備されているクレーンフックとは異なる吊り具です。使用時の荷重計測等はできませんが、価格帯も安価で導入しやすい物となります。
当社でも購入希望の方から選定についていただいた多くの質問から上記をまとめました。
また、価格を掲載している本製品の詳細ページでは「参考取付機種」として推奨の取付バックホウを提示していますのでこちらも参考にしていただければと思います。

バケットフックの選定方法について意外と知られていない場合が多いのでまとめてみました。
参考になればと思います。
また、上記以外にご質問がございましたらお気軽にお問合せください。