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ZHM1510の前期/後期見分け方とアイドラ内部スプリング製作販売

2024年8月17日
ハスクバーナゼノア製ハンマーナイフモアは未だ型落ちの機械も現役で草刈に使用されています。

今回お客様よりご相談をいただいた内容は、使用中にゴムクローラー外れが起きた事による物です。
お客様のお使いの機種はハスクバーナゼノア製ZHM1510です。これまでも数回ゴムクローラー外れが起き、その都度ゴムクローラーの入れ直しを行っていたようですが、今回はアイドラがうまく縮まず、ゴムクローラーが入れられない、という内容です。



当社で下取りとして購入した中古機のほとんどがアイドラの内部に「土」が詰まり固形化、内部のスプリングを粉々に破壊してアイドラを縮めることができなくなっている状況です。
このような場合はアイドラを外し、中に詰まった「土」を掘り出し除去、新たなスプリングをセットし直すことで正常な状態に戻ります。

お客様に説明し、現状を確認していただいたところ推測通りの状況との事でしたので、説明の通りアイドラ内部の清掃とスプリングの交換を行うためスプリングの注文をいただきました。
スプリングの注文を受けるにあたり、ZHM1510の前期、または後期いずれでしょうか?と尋ねたところ、お客様自身も前期か後期かわからない、という事でしたので前期、後期の見分け方をお伝えしました。

ZHM1510は上記の通り前期と後期により一部使用されている部品、構造が変わります。アイドラ用スプリングも大きさ、本数も異なります。

ZHM1510の前期、後期の見分け方については様々な箇所で見分けることができますが、一番分かりやすいのはアイドラの張り出し構造です。



上記の図のようにアイドラの張り出しが「ボルトを回す」タイプか「グリスアップ」タイプかで判別可能です。

前期はボルト回しで張り出し
後期はグリスアップで張り出し

▼後期グリスアップ部


今回のお客様はボルト回しでの機構との事でしたので前期用のスプリングを片側3本、両側分で計6本をご注文いただきました。

ZHM1510についてはメーカーでも純正部品が供給停止となっているため一部部品については入手不可能な部品もありますが、破損頻度の高い部品については当社で製作販売している部品もございます。今回のスプリングも当社で製作販売していますのでお探しの方はご一報ください。