アルファロメオ147のドアに再発したサビをパネルカットして鉄板溶接で修理
サビ修理で1番大事なのが「早期修理」です。今回のサビ修理は、そう毎回呼びかけている理由が分かる一例ともなります。
助手席ドアにくっきりと丸い跡(塗装浮き)が発生しています。これは「過去に一度サビ修理をしており、過去修理時のパテが割れて内部に湿気・水が入り込んで、サビが再発して浮いてきた跡」になります。
浮いた塗装は手で簡単に剥がれ、内部はご覧の通り一面にサビが広がっています。しかも、これは「かなり放置されていたサビ」である事が分かります。
ドアパネルを触るとペコペコと歪み、ドアに穴が空く寸前である事が分かる感触があります。過去に一度サビ修理をしているので、通常よりもドアパネルが薄くなっているという事もありますが、再発したサビを放置した事で、サビが広がり浸潤してしまい、ここまで酷い状態になってしまったようです。
ドアパネルの薄くなっている部分(サビが再発した部分)をカットして、新しい鉄板を溶接しました。溶接する事により、鉄板に熱収縮や伸びが発生しますので、少なからずドアパネルに歪みが出ます。。。
新しい鉄板を溶接した部分の他にも、あちこちにあった小さな凹みなどを拾って、パテ成形及びサフェーサー処理をすると、ほぼドア一枚の処理となりました。
今回はドアパネルの一部をカットをして新しい鉄板を溶接する事でサビ修理が出来ましたが、場合によってはドア丸ごと交換となりますので、サビにはご注意下さい!『サビが発生したら早めの修理』を宜しくお願い致します。
引き続き車体色の塗装作業が残っていますが、サビ修理と併せて、こすり傷・凹みの修理依頼を頂いていますので、続きはまた次回アップします。