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他社チルトローテーターへのSTEELWRIST油圧アタッチメント接続配管について

2020年7月14日
チルトローテーター(本体)の下に取り付けるアタッチメントは各種バケットや、砕石路盤敷き均しビーム(グーレーディング・ビーム)、パレットフォーク、リッパーなどの他に油圧を必要とするフォークグラップルや、振動コンパクター、スイーパーなどの取り付け使用が可能となっております。

お客様からは「STEELWRIST(スチールリスト)社製以外のチルトローテーターにSTEELWRISTで販売している各種アタッチメントは使用できるのか?また販売はするのか?」と言った質問を度々受けますが、これについては別記事でもご説明しました通り取り付け使用は可能です。

STEELWRIST各種アタッチメントは全メーカーのチルトローテーターに取付可能


●油圧式アタッチメントは油圧・油量確認が必要

取付は可能ですが、「油圧式アタッチメント」を使用予定の場合は下記の確認が必要となります。

1. チルトローテーターに接続する配管接続ポート(エクストラ配管)が出しうる最大油圧・油量
チルトローテーター本体にはその下部に取り付ける油圧式アタッチメントの油圧ホースを接続するポート(エクストラ配管)があります。※手動式の場合です。油圧配管内蔵型ワンタッチシステム(SQ)装置付は除きます。


この接続するポート(エクストラ配管)が出しうる「最大油圧・油量」については、チルトローテーターを購入時に選択されているかと思いますので確認をしてください。

2.油圧式アタッチメントの必要油圧・油量
油圧式アタッチメントは、必要とする油圧・油量がそれぞれ異なります。接続ポート(エクストラ配管)に油圧ホースを接続しても供給される油圧・油量不足でアタッチメント本来の能力(速度、力など)発揮できない場合も考えられますので確認をして下さい。

詳細につきましては別記事にて油圧・油量について説明しておりますのでご覧ください。

チルトローテーター接続アタッチメント用の「油圧・油量オプション」と「集中給脂システム」について


●他社メーカー本体とSTEELWRIST油圧式アタッチメントの接続配管

チルトローテーター本体のメーカーがEngcon社などの場合も、STEELWRIST(スチールリスト)社製の油圧式アタッチメントの接続(配管)方法は同様です。

例)チルトローテーター(Engcon EC214) + タイングラップル(Steelwrist SG25-5-S60)




●高油圧・油量を必要とするアタッチメントの取り付け・使用検討

最近はアタッチメント能力の向上とともに高い油圧・油量を必要とするケースが増えています。例えば0.45m3(12t)クラスの場合、30Mpa以上必要とする破砕アタッチメントなどです。
上記でチルトローテーター接続アタッチメント用の「油圧・油量オプション」について記載しましたが、接続するポートが最大油圧 35Mpa・最大油量 200ℓ/minとあってもチルトローテーター内の回路を通ることによる油圧・油量の損失があり油圧アタッチメントの能力を最大限引き出せない場合があります。この場合の検討として以下が挙げられます。

1.油圧ショベルからチルトローテーターを外し油圧式アタッチメントを直接取り付けて使用する。

2.油圧式アタッチメントからの配管をチルトローテーターの油圧ホースを接続するポート(エクストラ配管)には接続せずに、直接油圧ショベルに接続する。


チルトローテーター本体は過度な振動や衝撃を与える作業は適していません。このようなことから作業に合わせチルトローテーターの脱着をするために、チルトローテーターの上部に専用の油圧ワンタッチを導入される方もおります。

チルトローテーターを油圧ショベルと接続する方法について <油圧ワンタッチの必要性>

但し以下のようなデメリットも多くあります。

  1. 油圧ショベルに油圧ワンタッチ用の配管工事が必要となり導入費が嵩む
  2. 油圧ショベルの先端重量が重くなり、作業半径が狭まる。
  3. チルトローテーターの高さに油圧ワンタッチの高さがプラスされるため、作業によっては操作性が低下する。


チルトローテーターを導入検討する際には、使用する現場環境や今後使用する用途を考慮する必要があります。

ご不明な点がございましたらお問い合わせ下さい。